【モンペと呼ばないで!】保育士から「お漏らしが多い」と注意された娘……その原因に怒り爆発
ある時、娘が体調不良のために園から呼び出しがあり、午睡の最中に迎えに行った。普段は仕舞われているために見ることがなかった子どもたちのシーツは、はやりのアニメ柄や、キャラクター物など新しいものばかり。
和子さんは保育園で使うものは、使い古しのものでよいと思っていたが、午睡の時に上の学年の子から「シーツが汚れている」と娘がからかわれていたのだ。
「午睡の時に娘は、布団に隠れるように寝てしまい、『トイレに行きたい』と先生に伝えられなくて、お漏らしをしてしまうようになったんです」と振り返る。「娘を小児科に連れていったら、膀胱炎になりかけていました。まだ言い返せるような年齢ではないのに、持ち物でからかわれるなんて……」。
このことを機に、園に「はやりのキャラ物を控えることができないか。娘は被害者なんです」と園長に訴えたが、「全面禁止は難しい」という回答しか得られず、納得がいかないという。
「うちは、子どものものが売っている店に、営業時間中に行くことができないくらい忙しいんです。ネットも受け取れるのが休みの日だけだし。『すぐに新しい物を準備しろ』って言われても、できません。園から誠意のある対応がなかったので、休園するか迷っています」
園児同士のトラブルを防ぐために、キャラ物が全面禁止されている園もある。保護者が布地屋に行き、自作のシーツカバーや、コップ袋などを用意しなければならない場合もあり、ワーママにとっては時間的負担も大きい。そのような自作グッズ代行業者も多数存在するが、保育園の入園シーズンともなると、どこも予約でいっぱいとなりキャンセル待ちという。4月から0歳児を保育園に通わせる予定の美千代さん(仮名)も、食事用エプロンから汚れ物入れまで自作しなければならず、さらにタオルなどの持ち物全てに名前を縫い付ける作業もあるなど、「負担が多い」と嘆いている。裁縫が苦手なために、最近は徹夜続きだという。
「入園前から園に文句を言うと、入園が取り消されそうで怖くて何も言えないんです。『キャラものはNGなので自作してください』と園からも言われたのですが、そんな時間がないから幼稚園ではなく保育園に預けているのに」
ワーママの中には、独自といえる“園ルール”を疑問に感じても、“退園”やママ友からの孤立を恐れて、異議を唱えるのを思い留まってしまうケースも多い。