女のプチストレス!!

「フットカバー」は、足の変形につながる危険も? 春の足先トラブル回避法

2018/03/12 12:00
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開張足などのトラブルにつながる危険性も!?

 日に日に、ブーツからパンプスに履き替える女性が増える春先のこの時期。最近は、素足感を出せる“フットカバー”をパンプスに合わせる女性も多く、「そろそろ新しいフットカバーを買わなくちゃ」と思っている人もいるだろう。しかし、このフットカバーが、思わぬ足元トラブルを生んでいる原因のひとつのようなのだ。そこで今回、岡本株式会社が主催する勉強会に足を運び、皮膚科医で足育研究会代表理事・高山かおる先生による「春に増加する女性の足トラブル 丸まり足指の原因と対策」の講演を聞くことにした。

「フットカバーが脱げる」という女のプチストレス

 春先から利用者が増え、働く女性を中心に、ストッキングよりも主流になっているというフットカバー。しかし、フットカバーをはいたことのある人ほぼ全員が、「歩いている途中、フットカバーのかかとが外れる」という経験をしたことがあるのではないだろうか。靴の中でくしゅくしゅと固まったフットカバーにイライラし、しかも通勤中など、すぐに直せない場合は、そのままの状態で歩き続きなくてはならず、ストレスを感じることも多い。

 高山先生は、「フットカバーが脱げて、土踏まずで丸まったまま歩行を続けると、靴が脱げないように足の指を丸めて踏ん張るようになり、歩幅が約70%狭くなる上、前のめりの姿勢になってバランスも崩れてしまいます」と、警鐘を鳴らす。前のめりの姿勢になると、視線が下がり、猫背になって歩くため、首や腰を痛めやすくなるとのこと。さらに、足指が丸まった状態が続くと、さまざまなトラブルを招いてしまう危険性もあるようだ。

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女性に多い外反母趾

足の“変形”を招く事態に

 人間の足は、走る、歩く、ジャンプするときなどに、バネや衝撃吸収の役割をする「内側アーチ」、歩行時の体重移動をスムーズにする「外側アーチ」、足指で地面をしっかりとらえる「前方の横アーチ」という3つのアーチ構造でできているという。

 ところが、「フットカバーが脱げた状態で歩き続けるのもそうですが、さまざまな原因によって“足指が丸まった状態”が長引くと、前方の横アーチが崩れ、足指の骨の間隔が広がった“開張足”、そこからさらに進行した“外反母趾”、関節が曲がったままの“ハンマートゥ”など、足の変形を招いてしまいます」と高山先生。


 また、アーチが崩れて足指が十分に使えなくなると、脚の筋肉の動きも悪くなり、足元が不安定になったり、リンパや静脈の還流が悪くなってむくみ、足が太くなることにもつながるそう。ほかにも、魚の目やタコ、靴擦れなど、さまざまな足元トラブルを引き起こすという。

 皮膚科医として多くの患者の足を見てきた高山先生は、「丸まり足指が引き起こす足元トラブルは、ひざを痛めたり、腰を悪くする前兆になったりと、全身不調の原因にもなります。例えばタコは、足に過剰な負荷がかかっているなど、体に間違いが起こっていることを示しているものだけに、たかがタコとおもって軽視せず、対策を取るようにしてほしいです」と、注意を呼びかけていた。

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