アラフォー風俗嬢が『リアル風俗嬢日記』を読んで、地雷客や男性に思ったこと
作品は全体的に女性向けに描かれているせいか、どちらかというと日記というよりはこれから風俗デビューする人(男女共に)や風俗嬢初心者向けの参考書のようにも思えた。ヘルスの詳細説明や、海綿やウエトラの説明も風俗嬢ならではだし、ちんこの種類や特徴についても詳しく書かれている。店長との実技講習について描かれたページは、稼げない風俗嬢さんや新人風俗嬢さんの参考になると思う。漫画だから大変わかりやすいし、これから風俗嬢になる人や、日が浅いヘルス嬢さんは特に読んでいただきたい1冊だ。
文章も「あくまでも私の場合」と書かれている部分が散見され、偏った考えや印象を与えないようにと、とても謙虚な姿勢で感じられ、作者さんに好感が持てた。個人的に、初対面なのに“愛のあるSEX”を語るおじさんのところの画はお気に入り。
地雷客の行動や、病むほどイライラしてた自分の姿が、漫画であるあるネタの一部となってコミカルに描かれていると、笑えてくるから不思議だ。そして、クソ客や地雷客のことも、ディスりすぎないようポジティブに笑いを交えて書いてるから、風俗を利用している男性も安心して楽しく読めるような気もする。どちらかというと、かなり女性向けだけれど、風俗嬢の実態やオキニの内心考えている事が気になる人は読んでみてもいいかもしれない。
特に、後半に登場する強烈キャラのお客さんは笑えるし、嫌われるお客さんや好かれるお客さんのタイプも書かれているので、そういう意味では参考になると思う。
風俗はエッチなことをするだけだと思っている人も多いだろうけど、意外と多いのが精神的な癒やしを求めてくる人だ。仕事や家庭でのストレスや、友達や恋人もおらず話し相手ほしさに来る人。久々に女性と2人きりになって、カチコチに緊張してしまっている男性も少なくない。そんな人たちも、この本には切ない表情で登場してくる。