「GINGER」小物特集でハイブランド連発も……アラサー女子の“情緒不安定さ”が垣間見えるワケ
今月の「GINGER」(幻冬舎)は付録つき。「Odette e Odile」とコラボしたソックス2足セットなのですが、なんとなく既視感が……って! ちょうど1年前の2017年3月号の付録と同じでは? 前回は「NANO UNIVERSE」とのコラボというブランドの違いはあれど、シンプルだけどおしゃれなデザイン、さりげないラメに絶妙な丈感……ほぼ一緒です! ネタ切れ? 使い回し? それとも、1年たったということで、履き古した靴下の交換用にという編集部の親切心なのでしょうか。それでは、早速本誌もチェックしていきましょう~!
<トピックス>
◎鍛えろ、小物力!
◎小物収納達人の思考回路
◎“めぐりグセ”で自分らしくヤセる!
極端すぎるピンポイントなファッション特集
今月のメイン特集は「鍛えろ、小物力!」です。バッグ、帽子、ベルト、アクセサリー、腕時計、メガネなどなど、徹底して小物にフィーチャーしています。「服を買わなくても、“いつもと違う”おしゃれが叶う」というキャッチの通り、まったく同じコーディネートに小物を変えただけの写真をひたすら何パターンも掲載していくという構成の誌面。もちろん受ける印象は変わりますし、3パターンくらいなら、「なるほどね~」と参考になるものの、“これでもか!”というほどに、ありとあらゆる小物づかいのパターンを提示してくるので、いや、普通に今春の流行コーディネートの着回し方法も教えてくれよ! という気持ちになります。別に、毎日同じ服着ないし! それに、そんなに「今日はグッチ♪」「明日はフェラガモ♪」って、ノリでハイブランドのバッグを何個も買えないし! あと50万円オーバーの腕時計も色違いでは買えませんよ! やはり「GINGER」、やることが極端で加減を知りません。
以前からピンポイントすぎるファッション企画をぶっこんでくる「GINGER」。しかし、「白Tシャツ」や「ZARA」など“実用的でコスパ最高!”といった現実的な方向に振り切るときと、「靴」や今回の「小物」など“ハイブランド至上主義!”といったキラキラあこがれ方向に振り切るときの落差がすごい。まるで理想と現実の間で揺れ動くアラサー女子のようで、情緒不安定さが垣間見えてしまうんです。その中庸を採るという選択肢が、なぜ存在しないのかは気になるところです。