サイゾーウーマンカルチャーインタビュー“貶し愛”をするファンの特徴 カルチャー ファン界隈に続出 嵐・櫻井翔を「ブス」「ダサい」!! “貶し愛”をするファンの特徴を、臨床心理士が解説 2018/02/22 10:15 インタビュー 炎上商法と同じ こうした貶し愛がはやる背景には、対象物であるアニメやアイドル側の戦略も関係しているという。 例えばAKB48は、「クラスで3~4番目に可愛い子を集める」というコンセプトで、見る者に親近感を抱かせたといわれているが、こうした“完璧ではない面を売りにする”スタイルが、「ファンにツッコミどころを与えるといいますか、『自分はこういうところも見ているぞ』と周りに対して優越感を抱かせやすくなっている。それが貶し愛文化を加速させたとも考えられます。最近ではジャニーズもそうですよね」という。 「アニメに関しても、ファンに評論させる余地を残すことで、ファンをのめり込ませる……という。これは炎上商法とも同じ。いろんな人にツッコませて、のめり込ませて、注目を集め続けるやり方です」 貶し愛をする人は「優越感に浸りたいタイプ」 では、こうした貶し愛をしがちな人には、どういったタイプが多いのだろうか。杉山氏は「3つのタイプが考えられます」と解説をしてくれた。 「まず、社交性が過剰な人。自分のアピールに周りが反応してくれることで、自分の存在を確認できるタイプで、芸能人に多いんです。次に、優越感に浸りたい人で、男性のアイドルファンに多い傾向なのかもしれません。そして最後が、『自分のものである』という独占欲が強い人。こういうタイプの人は、好きなものに対して、自分以外の者が関心を持っていることを、“虫がたかっている”というふうに受け止めてしまい、殺虫剤感覚で貶し愛を用いるのではないかと考えられます」 貶し愛をする人自身にも特徴がありそうだが、ことネットでこうした現象が見られるのも、理由があるのだろうか。 「人間は、人と向き合っていると、“人”の顔色をうかがうという脳が刺激されるんです。私はこれを“サルの脳”と呼んでいて、これが刺激されると、『自分は周りからどう見えているか?』という“相手が見ている自分”を気にするようになります。しかしネットをしている時は、自分を見ている人がいません。サルの脳が働かなくなって、人目を気にしなくなると、批判的な書き込みをしてしまうことがあります。ネットで貶し愛が盛り上がるのは、そういった現象と同じような面もあるのかもしれませんね」 確かに、過度な貶し愛によって、ファン同士のいがみ合いが勃発するケースは珍しくない。さまざまなジャンルはあれど、自分を“熱心なファン”だという人は、貶し愛で同じファンを排除しないように気をつけるべきかもしれない。 前のページ12 最終更新:2018/02/22 10:15 Amazon 【早期購入特典あり】先に生まれただけの僕 (メインビジュアルB6クリアファイル付)[Blu-ray] 愚痴垢さんもきっとそうなんだよね♪ 関連記事 ジャニーズファンを魅了する「ねこあつめ」、“ただ愛でる”だけのゲームに見るファン心理 「更年期症状が消えた」「癒やしより興奮」人間よりくまモンに熱狂するファン心理過熱する“羽生”萌え――羽生結弦のBL・妄想小説が盛り上がるワケ 大家族番組が嫌いな人は「自分のことで頭いっぱい」――“イライラの原因”を臨床心理士が解説青学ミスコン・井口綾子さんの“自作自演”疑惑、臨床心理士が語る「可愛さだけが武器」の陥る闇 次の記事 菅田将暉と菜々緒は“セフレ関係”!? >