コラム
仁科友里の「女のための有名人深読み週報」

ますおか岡田の元妻・祐佳、荒い“スピリチュアル”発言に感じる「芸能人特有の病」

2018/02/15 21:00

 昨年、『アウト×デラックス』(同)に出演した際、祐佳は番組MCのマツコ・デラックスに会えた喜びのあまり、泣き出していた。祐佳が言うには、芸能界に本格復帰しようかどうか迷っていた時、FUJIWARAの番組に出演したところ、藤本に「祐佳さんは引き寄せる力があるから、会いたい人の名前を言いましょ」と言われて、到底会えないであろうマツコの名前を挙げたそう。すると、1年もしないうちに本当に会えたので、感激しての涙を流してしまったという。

 マツコはもちろん、出演者の矢部浩之や南海キャンディーズ・山里亮太も引いていたが、祐佳は意に介さない。なんでも「共感すると、その人の病気をもらってしまう」体質で、結核の疑いがある友人を「あなたは大丈夫だよ」と励ましたところ、自分が結核になってしまった(友人は結核ではなかった)と話していた。確かに、結核だった友人が、祐佳に励まされたことで結核ではなくなり、代わりに祐佳が結核になったなら、「共感すると病気をもらってしまう」が成立しないこともない。しかし、今の話では「祐佳が勝手に結核になった」だけに感じるのは、私だけだろうか。

 ずいぶん荒いスピリチュアル話であるものの、まぁ、世間には無類のスピリチュアル好きはいるので、営業方針としてはいいのかもしれない。祐佳は自分の能力に自信があるようで、「婦人公論」の対談でも、「私は勘の鋭いところがあり、彼自身や家のことで気づいたことがあれば、すぐに伝えていました」と語るなど、“わかってしまう人”アピールをしている。

 そんなに勘が鋭いなら、なんで離婚されたかわからないの? などという質問は、愚問である。「立っている者は親でも使え」という言葉があるが、娘だろうと売れている人を利用するのが芸能人。なんだか娘に迷惑かけそうなことをやらかす気がするけれど、この勘がどうぞ外れますように。

仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。
ブログ「もさ子の女たるもの

最終更新:2018/02/15 21:00
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