カルチャー
鈴木涼美さんインタビュー
“おじさん”が世間から疎まれるワケ――鈴木涼美が語る、二極化する男の実態と対処法
2018/01/23 15:00
海外の偉人や松下幸之助の名言を「ここぞ!」とばかりに盛り込んでくる、“名言引用おじさん”。今日も名言集を片手に「おっ、コレ使えそうだな」と考えていたりするんだとか。しかも引用するだけでは飽き足らず、自ら“名言風”な言葉を生み出すおじさんも存在するんだそう。
「やる気のある中小企業経営者とかに多いですね。社員への一斉送信メールの最後に、なんかそれっぽい格言くっつけたりして。私の祖父もこのタイプで、全然詳しくないのに、結婚式のスピーチで『中国の有名な詩で、こんなものがあります』とか言いだす。名言引用おじさんは、自分に自信はないけど威張りたい人。でもそれ以上にイタいのは、名言製造おじさんですね。キャバ時代の客で『多くの動物は宇宙の中で回らされている。そのループの中にいる』とか、なんか名言っぽいフレーズばかりメールしてくる人がいました」
空気の読めないそんな言動に、白けた視線が向けられていることには、1ミリも気づいていないのだろうか……。
●おじさんNo.4 “男はバカだよ”おじさん
「男ってバカだよな」「女は強い」といった言葉が大好きなおじさん、周りにいませんか? これって一見、女性の味方のようにも見えますが、とんでもない勘違いのようです。
「『男ってほんとバカで、単純で、どうしようもない生き物なんだよ』とか、『女の人は偉いよ』『母は偉大だよ』と男を嘆いてみせながら、実際そんな愚かしさを『愛してくれー、受け入れてくれー』と思っているタイプ。『愚かな男だいすき! さいこー!』って心で叫んでいる。こういう男は大抵マザコンですね」