カルチャー
スピリチュアルライターが警鐘!

“行ってはいけない”眉唾パワースポット3選――金儲け主義、立派すぎる神社に注意?

2018/01/21 19:00
人形供養を行うことで有名な某神社

 パワースポットの書籍などを手がけ、神社仏閣の知識も豊富なA氏から、素人が行くのは危険な神社を教えてもらう、このシリーズ。第1回は古戦場でもある神社、第2回は祟り神を祀る神社、そして第3回は縁切り神社を紹介したが、今回は少し趣を変えて、「パワースポットとして有名だが、信じていいのか疑わしい神社」を紹介してもらおう。

<第1回:「石を拾った帰りに事故」「夜更けに激痛」素人が“行ってはいけない”パワースポット11
<第2回:日本史上に残る「恨み」が!?  怒りの魂が眠る、素人が“行ってはいけない”パワスポ
<第3回:素人が“行ってはいけない”パワースポット3選――強烈な怨嗟と悪念渦巻く神社とは?

 世の中には、パワースポットとして知られる神社がたくさんある。しかし、その神社にパワーがあるとされる理由を調べ、歴史や内実を知ると、決して無邪気には信じられないこともあるのだとか。どういう意味なのか、詳しく教えていただこう。

<危険なパワースポット1:「女性の守り神」の神社、実は…… 危険度★★>

「女性の守り神」として、女性の願い事ならなんでも叶えてくれると有名な神社は各地にある。多くの場合は女神が祀られており、さすがに女性の守り神と思わせられるのだが、ちょっと待ってほしい。なぜなら、女性の守護神社が鎮座する地域の歴史を調べてみると、そばに大きな花街があったことが多いからだ。

 花街といえば、遊女たちが客を引き、男たちが一夜の慰めを買う場所。売れっ子遊女は今でいう女優やアイドルのような存在で、茶屋の亭主にも丁重に扱われていたが、器量があまりパッとせず、才覚もない遊女たちは、ひどい扱いをされることもあったようだ。

 また、花街で流行した「花柳病」とは、性病のこと。江戸時代には日本にも梅毒が輸入され、命を落とす遊女も少なくなかったという。望まぬ妊娠をする者も多かっただろうし、嫌いな旦那に水揚げされることになり、悲嘆の末に愛する男と心中を選ぶ者もいた。そんな遊女たちは、女神に何を祈ったのだろう。病気平癒を祈る者もあれば、愛する男と結ばれるため、自分を水揚げしようとする男の死を願う遊女さえいたろう。現代の私たちが思うよりずっと、切実で、残酷な願いがかけられる場所だったと想像できる。

 何も知らず、そうした「女性の守護神社」に、復活愛を祈りにいったBさんは、ご神木と思われる大樹の下に、自分をジッと見つめる着物の女性を見つけて、ゾッとしたそうだ。京都の神社だったため、着物姿も違和感がなかったそうだが、家に帰って歴史を調べたところ、そのすぐそばに「五条楽園」と呼ばれる大きな花街があったと知って、なんとなく納得したそうだ。

 「お金で売られ、苦しい恋に悩む遊女にとって、自分からフッた彼氏とやり直したいなんていう願い事は、身勝手に思われたでしょうね」と、Bさんは反省の表情だった。

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