『もみ消して冬』の見どころは、Hey!Say!JUMP山田涼介の“顔芸”!? ツッコミどころ満載の第1話
<ジャニタレドラマ・ネットの声>
■『もみ消して冬 ~わが家の問題なかったことに~』(日本テレビ系、毎週土曜22時~)初回平均視聴率13.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)
Hey!Say!JUMP山田涼介主演のドラマ『もみ消して冬~わが家の問題なかったことに~』が1月13日にスタートした。同ドラマは東大卒のエリート3兄弟が力を合わせ、一家の事件を解決するというホームコメディ。脚本は、これまでに嵐・大野智主演の『世界一難しい恋』やKAT-TUN亀梨和也主演『ボク、運命の人です。』(いずれも日本テレビ系)で、ジャニーズアイドルの魅力とコメディ俳優としての才能や素養を存分に引き出してきた金子茂樹氏のオリジナル作品だ。
山田が演じているのは、未来の警視総監が期待される警視庁警務部勤務の警察官・北沢秀作。世間的には人がうらやむようなエリートだが、家族内ではデキが悪く、お人好しということで立場が著しく弱い。長男の博文(小澤征悦)は、著名人の手術を多数成功させた天才心臓外科医でナルシスト。長女で秀作の姉の知晶(波瑠)は性格がキツいドSの敏腕弁護士。3人の父親の泰蔵(中村梅雀)は、難関私立中学校の学園長で、「子どもを全員東大に進学させた親」として有名な教育者である。
一家は超お金持ちで、母親を20年前に亡くして以来、家族の身の回りの世話は執事の小岩井凛治(浅野和之)と楠木松也(千葉雄大)が行っている。秀作の後輩で犯人説得が異常にうまい警察官の尾関を、ジャニーズWEST小瀧望が演じている。
第1話では厳格な父・泰蔵が、突然「裸の写真を撮られた」と告白する。泰蔵は妻に先立たれてから20年ぶりに恋愛したのだが、相手はなんと経営する学園に通う生徒の母親。しかも、泰蔵が寝ている間に裸の写真を撮影し、多額の金を要求してきたという。一家の名誉を傷つけかねない大事件に、3きょうだいが立ち上がったのだが、博文と知晶が地位と職権を乱用して情報収集する様子に、生真面目で軽微な法律違反も絶対に見過ごすことができない秀作は困惑。そんな秀作を兄姉は「使えない」と責め立てるも、秀作は何も言い返せずにオロオロするばかり。
最終的に、博文が勤務する病院にその女性が診察に来るという情報を得て、秀作が清掃員に扮してもぐり込み、彼女が荷物を置いた隙にスマートフォンから写真データを削除することに。秀作は罪悪感と緊張感に押しつぶされそうになりながらもスマートフォンのパスワードを解除した。そして、ようやく写真を削除することに成功したのだが、デート中の父親の幸せそうな写真を見て感慨にふけっているうちに、その女性が戻ってきてしまうという大ピンチに。焦った秀作はスマートフォンを持ったまま逃げ、海に投げ捨てるというハチャメチャなオチになるのだった……。
山田は「週刊ザテレビジョン」2018年1月12日増刊号(KADOKAWA)で、「第1話からツッコミどころが満載。この家族おかしい!って誰もが思うはずだし、ちょっと不思議なタイトルも見ればすぐに意味が分かってもらえると思います」と本作品について語っている。リアルではドラマと同じく3人きょうだいで、姉と妹がいる山田。「うちは本当に仲がいいです。秀作みたいな扱われ方をされたことがないので、実はイマイチ共感できないっていうのが本音(笑)」(同)と自らの経験は役作りにあまり役立ってはいないようだ。
ドラマを見たファンからは放送直後から「設定が面白い!」「爆笑!」「気楽に見れて楽しい!」という声も多く、特に、山田の「顔芸」に話題が集中した。ヘタレな末っ子が家族の危機に驚いたり嘆いたり……トップアイドルの枠を超えたバリエーション豊富な顔芸は、Twitterのトレンド入りやネットニュースにもなるほどだった。しかし、見どころはそれだけではない。山田の美しい上半身が見られるシャワーシーンもあり、これには「かっこよすぎ!」「もっとやれ!」「次回から“お決まりシーン”にしてほしい!」とファンから大歓喜が沸き起こり、そのシーンだけ抜き出した動画も多数出回っていた。さらに、普段あまり見ないオールバックというヘアスタイルも「役に合ってる!!」「イケメン!」という好評価を集めた。
これまでにないほど、山田の魅力を詰め込んでいる本作。ただし、多くのジャニーズアイドル出演ドラマに言えることだが、第2話以降、ジャニーズファン以外の一般層をどのように取り込んでいくかが重要な課題だ。クセのある登場人物に囲まれて、単なる“顔芸ドラマ”で終わらないように期待するばかりである。