「主人公がバカ」「ドラマの意味ない」ドラマ化でうんざりされた“人気映画”4作は?
2018年1月期の“月9ドラマ”としてスタートする、芳根京子主演の『海月姫』(フジテレビ系)。東村アキコの同名漫画を原作に、アニメ化・実写映画化に次ぐ映像化となったが、ファンからは不安視する声が相次いでいる。
「映画『海月姫』が公開されたのは14年12月。主演に能年玲奈(現・のん)を迎えたほか、女装美男子役の菅田将暉、“童貞エリート”役の長谷川博己ら人気俳優が集結しました。またヒャダインこと前山田健一が音楽を手がけ、SEKAI NO OWARIが主題歌・劇中歌を提供したことも話題に。個性的なキャラクターや世界観が一部で評価を受けただけに、再実写化に抵抗を覚えるファンは多いようで、『今回のキャストはイマイチ華がないんだよな』『映画化されたばかりなのに、ドラマまで見ようとは思えない』『映画がヒットしたわけじゃないのになぜドラマ化しようと思ったのか』と、放送前からネガティブな声が目立ちます」(テレビ誌ライター)
『海月姫』と同じように映画公開から短いインターバルで18年にドラマ化されるのが、7月期スタートの土屋太鳳主演ドラマ『チア☆ダン』(TBS系)。
「17年3月に公開された『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』は、チアダンス部の栄光を描いた実話ベースの映画。広瀬すずを主演に迎えた同作は“観客満足度96.9%”(東宝調べ)と評価も高く、興行収入は13憶円を記録しました。しかし、土屋が所属する事務所公式サイトによると、同作は“オリジナルストーリー”になるそうで、ファンからは『なんでオリジナルストーリーでドラマ化するの?』『キャストも内容も違うのに『チア☆ダン』としてドラマ化する意味あるの?』『映画は実話だったから良かったのに』といった声が出ています」(同)
大ヒットした映画を連続ドラマ化し、批判を浴びた作品はこれまでにもあった。
「一大ブームを巻き起こした漫画『DEATH NOTE』(集英社)は、06年に前・後編で実写映画が公開されており、後編は興行収入52億円という大ヒットを記録。のちにスピンオフ作品も公開されるなど、大きな話題を呼びました。そんなヒットコンテンツを15年にドラマ化したのが日本テレビでしたが、ドラマ化に際して夜神月やL、ニアといった主要人物に設定変更が施されてファンが激怒。『最高につまらないんですけど』『主人公がバカすぎて本当につらい』といった痛烈な感想が相次ぎました」
同じように映画が興行収入40億円に迫るヒットを記録しながら、低視聴率にあえいだ作品が、08年のドラマ『恋空』(TBS系)だ。
「映画『恋空』は同名ケータイ小説を原作に、新垣結衣と三浦春馬の共演で大ヒットして圧倒的な支持を得ました。それから1年が経過して、同じ監督・脚本家を起用して臨んだドラマ化は、初回視聴率がまさかの5.6%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と大爆死。『正直言ってつまらない』『ありえない展開とありえないキャラのオンパレードだな』『ドラマとして質を上げてほしい』といった評価が並び、そっぽを向かれてしまいました」(同)
映画が評価されたとしても、安易な“使い回し”のドラマ化ではファンの関心は得られない様子。真摯なドラマ作りを目指してもらいたい。