コラム
仁科友里の「女のための有名人深読み週報」

ブルゾンちえみ、「女のイヤはイヤじゃない」ネタに見る“芸人として致命的すぎる”欠点

2018/01/04 21:00
ブルゾンちえみオフィシャルブログより

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の有名人>
「エンタメが好きです」ブルゾンちえみ
『ボクらの時代』(フジテレビ系、12月24日)

 2017年、ブルゾンちえみが、キャリアウーマンの「35億」ネタで大ブレークを果たした際、ある週刊誌に「ブルゾンを含んだぽっちゃりオンナ芸人がブレークしているのは、なぜか」についてコメントを求められたことがある(その企画はとん挫したので、コメントを出さずに終わった)。

 ブレークの原因は、体形というより、あのメイクとファッションではないかと私は思う。ブルゾンのネタは、“仕事もプライベートも充実しているキャリアウーマン”が、友人のクミちゃんに、海外ドラマ調にアレンジした“恋愛のアドバイス”を語るスタイルを取っている。ブルゾンは、髪をかき上げ、腰をくねらせ、脚を組みかえ、ささやく……といった、いいオンナ感満載でネタに臨むが、当のブルゾンのファッション(黒と白の太いボーダーのシャツ)やメイク(ダークレッドの口紅、下まぶた全体へのアイライン、上まぶたはリキッドで外ハネのライン)はかなり個性的で、日本人男性に受け入れられるとは思えない。日本ではモテなさそうな女がセクシーを装って上から恋愛を語ったり、「オンナに生まれてよかった」と勘違いふうに振る舞うのがおかしさを誘い、また、それを“自由”で良いと感じた女性が多かったのではないだろうか。

 ブルゾンと言えば『人は見た目が100パーセント』(フジテレビ系)で女優業に挑戦し、高い評価を受けた。その際の共演者である女優・水川あさみ、桐谷美玲と『ボクらの時代』(フジテレビ系)に出演したブルゾンは、自分の肩書について「エンタメが好き」なのであり、「世がタレントと呼ぶならタレントだし、芸人と呼ぶなら芸人でいい」と発言した。友近のように、お笑い芸人も女優業に進出したり、歌を出す時代なので、最初から1つに決めてしまいたくないという意味かもしれないが、見方を変えると、この人、実は何でもいいという意味で不誠実なのではないかとも思えるのである。

 ブルゾンは以前、占い師のネタを無断でパクった疑惑を「週刊文春」(文藝春秋社)に報じられ、「パクリというか、インスピレーションというのか、感じ方は人それぞれです」と開き直ったコメントを出していた。事務所が大きいので強気を通したのかもしれないものの、自分がネタを作っているプロの芸人なら、一言一句違わないようなネタで活動される不快感がわかるはずである。

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