“無用の長物”タレントを年末一斉大調査! 「レギュラー15年」「トーク15秒」の実名3名
年々減り続けるテレビ番組の制作費。出演者の数も緩やかに減りつつある。
「『アメトーーク!』(テレビ朝日系)をはじめとして、『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)『ジョブチューン~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!』(TBS系)など、いまだにひな壇を使ってタレントを多数そろえる番組もありますが、出演者数そのものは徐々に減らされています」(放送作家)
そんな中、「存在意義がない」(同)のに長年使われているタレントがいるという。そこで今回はナゾの起用が続く3人を、業界人がピックアップ。テレビ界の大掃除にぜひ役立ててほしい。
まずは、今年4月にAKB48を卒業したあのメンバー。
「情報番組『PON!』(日本テレビ系)の水曜レギュラーとして毎週出ている“こじはる”こと小嶋陽菜。彼女が出始めたのは番組スタートの2010年からで、当時はユニット『ノースリーブス』の構成メンバーとして高橋みなみ、峯岸みなみとともにレギュラー出演していました。しかし、高橋・峰岸の2人が1年後にそろって卒業したのに対し、小嶋だけはそれ以降も居残り、担当曜日は何度か変わったものの7年間も出続けています」(同)
この放送作家によれば、『PON!』の出演者の入れ替えはかなり激しいことで有名なのだという。
「通常は1年から1年半で交代しています。長い出演者でもパネリストとして経済評論家の萩原博子と精神科医の名越康文は4年、元AKB・篠田麻里子は6年。主にナレーションを担当したラジオパーソナリティの坂上みきやコーナー担当の料理研究家・浜内千波も6年。現在、小嶋は『PON!』の歴代最長レギュラー記録を単独更新中です」(同)
12月20日の同番組を確認すると、65分の番組でこじはるがしゃべったのは15秒程度。番組の後半20分はニュースと同局の通販サイト「ポシュレ」コーナーであるため、ゼロスタ(日テレの外にあるガラス張りのスタジオ)で展開されるメインのトークが正味45分としても、この費用対効果はいかがなものなのだろうか。
続いては、現在スポーツキャスターを務める元サッカー日本代表。
「ガンバ大阪やヴィッセル神戸などで活躍した永島昭浩氏。現在、土日・夕方のニュース番組『みんなのニュースWeekend』(フジテレビ系)に出演中です。ご存じの方も多いとは思いますが、彼は同系『めざましテレビ』MC・永島優美アナウンサーの父親。ところが娘のアナウンス技術とは対照的に、同氏の滑舌ははっきり言って良くない。国際サッカー連盟の英語略称である『FIFA』もきちんと言えません。また、スポーツニュースの生読みはもちろん、ナレーションもヘタ。録り直すこともできるのにそれをしないスタッフも悪いとは思いますが、とにかく聞きづらいんです」(業界関係者)
現役引退後は、『FNNスーパーニュース』(02~11年)『FNNスーパーニュースWEEKEND』(11~15年)『みんなのニュース』(15年3~9月)、そして今回の『みんなのニュースWeekend』と、フジテレビに出続けている永島。その厚遇ぶりはおそらく、彼が就いている「公益財団法人日本サッカー協会国際委員会委員」という重要ポストにフジはうまみを期待してのことだろう。
その永島氏、「週刊文春」(12月14日、文藝春秋)では数千万円を知人に借りたものの「ちょっと待ってくれ」「私も騙されてる」などと言い訳し、なかなか返済する意思が見られなかったため、神戸の自宅豪邸を差し押さえられたとの報道があった。この一件は、フジとの関係に影響が出るのだろうか。
最後は、00年代初頭に一世を風靡したあの芸人だ。
「『さんぺいです』のフレーズで人気を集めた三瓶です。02年からスタートした『もしもツアーズ』(フジテレビ系)では、メインのキャイ~ンとともにスタート当初から15年間出演。番組開始直後に、旬は過ぎたはずなのですが……。最近は仕事がないのか、げんき~ずという同じ吉本所属の芸人が司会を務めるケーブルテレビの番組に先日、バーター出演していました」(業界関係者)
さて、その三瓶も出演していた『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)は、番組終了まで残すところ3カ月となった。11組16人という大所帯だった番組の終焉は、制作費の“緊縮”時代を物語る象徴的な事件だろう。以上、挙げられた3人はいつ片付けられるのだろうか?
(村上春虎)