アメリカで超人気のトーク番組女性司会者に、パワハラ疑惑が浮上 「新品のズボンを持ってきなさいよ!」とわめき散らす
コメディエンヌのキャシー・グリフィンも、昨年リリースしたハリウッドセレブたちについての暴露本で、エレンのことを「意地悪な性格のセレブ」だと紹介。大御所であるキャシーはエレンに電話をして、「あなたの番組で、もっと女性同士がサポートし合うようなこと、できないかしら? 影響力の大きな女性同士が助け合うことは大事だと思う」と提言したそうだが、エレンは指図されたと感じたらしく「私は好きじゃない人を自分の番組には招かない主義だから」とハネつけた、と激しくディスった。
米大手タブロイド紙「Globe」も今年3月、「エレンはとんでもない偽善者! セレブたちは密かに彼女のことを嫌っている」という情報筋の話を伝え、同時に今回「RadarOnline.com」で報じられたようなスタッフのぼやきも掲載されていた。さらに番組スタッフからの告発は昨年も報じられており、米大手タブロイド紙「ナショナル・インクワイアラー」は「要求の多いパワハラ上司」「耐えきれず辞めたスタッフもいる」と報道。「エレンは金と名誉のことで頭がいっぱい」で、スタッフに当たり散らしていると伝えた。
人気者には、この手の「人格や性格に難あり」報道はつきもの。事実とは異なるゴシップも多く、エレンもこれまで「ビッチなボス」「パワハラ上司」と伝えられるたび、「そんなことはない」「単なるゴシップ」だと芸能誌はフォローしてきた。
しかし、15年に法的問題を起こしまくっていたジャスティン・ビーバーを頻繁に番組に出演させたことで、「なんでこんな問題児を?」と違和感を覚える人が続出。「ジャスティンを出演させることで、若年層を視聴者として獲得しようと計算したからに違いない」「オプラとは違って打算的な人なんだ」と彼女を偽善者として見るようになった人も少なからずおり、ネット上では「火のないところに煙は立たない」という声も上がっていた。
何かとオプラと比較されがちなエレンだが、2人の話術はまったく異なる。アナウンサー出身のオプラはゲストの話をじっくり聞きながら話を展開させるタイプで、コメディアン出身のエレンは笑いを交え、ゲストをリラックスさせることで友達トークを展開させるタイプ。どちらも見ていて面白いことは間違いないが、「何事も真剣に考えず、笑いのネタにするコメディアン」という目で見られること、宗教上の理由で同性愛者に対して嫌悪感を抱く人たちから「全米で影響を与える存在としては、ふさわしくない」と批判されており、エレンの方が槍玉に挙げられやすいのかもしれない。
『エレンの部屋』は不動の人気トーク番組だとされる。しかし、性的暴行にセクハラ、パワハラを告発する潮流が高まりきっているタイミングでのこの告発は、さすがにまずいのではないかと危惧する声もある。さらなる告発や、実名・顔出しでのパワハラ告発が続けば大ピンチになるだろう。果たしてそこまで発展していくのかどうか、今後の展開を見守っていきたい。