「重大な病気ではないか?」プウ美ねえさんが教えたい、“極度の心配性”がラクになるコツ
家族関係、恋愛、夫婦関係、仕事、結婚、介護、人生……サイ女読者のお悩みに“プウ美ねえさん”こと熊田プウ助が、いつもそばに置いておきたい“エプロンメモ”とともに回答します。
<今回のお悩み>
「体調不良に拍車がかかるマインドをやめたい」
体調が悪い時に、「何か重大な病気ではないか」というマインドにすぐ落ち込みがちです。精神的な落ち込みが、さらに体調悪化に拍車をかけるので、このサイクルをやめたいのですが。さっさと病院に検査に行くなどの対策は当たり前だと思うのですが、そもそもこの考え方から抜け出したいです。その他に関してはそこまでマイナス思考ではないので、自分でも不思議に思っています。プウ美ねえさん、よろしくお願いします!(あみぷうさん、36歳)
【プウ美ねえさんの回答】
将来への建設的な計画や、問題を避けるための準備はたいせつですが、まだ実体がわからない未来の災難を心配して落ち込むのはたのしくないものですね。時間ももったいないです。とはいえ、病気や、お金、家族の将来など、とくに気がかりになってしまうことも、人それぞれにあるものです。
「いまこの瞬間に悪い事がおこっているか?」を考えてみましょう。歯が痛い時、叱られている時、お手洗いをガマンしている時などはたしかに大変ですが、あしたでも5分後でもなく、本当にいまこの瞬間、つらいかどうかを精査してごらんなさい。どこも痛くない、目の前で怒ったり悲しんだりしている人もいない、それならあなたはもう安心してよいのです。祝福されているのです。「心わずらうことがない瞬間」をつとめて実感して、それを持続させるのが、生きるときのコツです。
おねえさんは集合住宅で一人暮らしをしているので、火の元や戸締まりの不始末はほかのお宅に迷惑をかけかねません。それを想像すると大変おそろしくなります。ガスの元栓や施錠を確認するために、何度も戻ってしまうこともあります。「心配性ですね」と言われますが、なりたくて不安になっているわけではないので困っておりました。さいきんは閉めた元栓や鍵をかける手元をスマートフォーンで撮影して出かけることしたので、出先で「やかんを火にかけたままじゃなかったかしら」などと想像して不安になることがなくなりました。べんりな時代です。
【今月のエプロンメモ】
きちんとした病院で、最新の検査をうけましょう。よい結果を得られたら、大げさに息を吐いて、たくさん「ほっとする」ようにしてごらんなさい。安心できる領域が広がります。不安で気持ちがちぢこまっているとからだにもよくありません。まめに深呼吸して、からだと気持ちをほぐしましょう。
熊田プウ助(くまだ・ぷうすけ)
1969年生まれ、ゲイ漫画家。都内でひっそりと飼い猫と暮らす日々を描いたエッセイマンガ『本日もおひとりホモ。中年マンガ家生活』(ぶんか社)、『世界一周ホモのたび 狂』(同)、『TOKYO中年駄ホモ生活』(同)など。
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