角川慶子の「シロウトで保育園作りました」第150回記念対談(前編)

角川慶子×信長「保育園もホストクラブも、経営者的にはヤンキーの方が扱いやすいので大歓迎!」

2017/12/16 16:00

若手ホストは女の子と話す感じで諭さないとダメ

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信長 保育園は、何人くらい先生が働いているんですか?

角川 7年間経営していて、今は2つの保育園合わせて15~16人ほど雇っています。そのほかにベビーシッター会社も経営していますが、シッターに登録している人は何十人もいます。

信長 人間関係の悩みはありませんか?

角川 ありますよ! 悪い念がモヤモヤしているなということ、あります。信長さんが言うように、自分を変えることは一瞬でできるんですけど、相手は変えられない。園児の保護者であれば、こっちが変わらなければ、向こうが辞めるでしょうけど、スタッフは1回社員にしてしまうとすぐにはクビにできないので難しいですよね。3カ月間の試用期間に見極めないと。


信長 へんな形で辞めさせたら、恨まれそうですよね。

――従業員に煮え湯を飲まされたような経験はあるんですか?

角川 辞めた後にロッカーの鍵を返さない、制服を返さない、保育園の鍵を持って行っちゃったということもありました。LINEや電話じゃ一切無視。最終的にはなんとか返させましたが。どこの業界でも同じだと思うんですが、新人ほどすぐ辞めますね。2カ月間に11日当日欠席した子もいました。電話で「具合が悪い」と言うので、ウソっぽいなとは思ったんですが信じてあげたんですね。そしたら、インスタグラムとTwitterに「ディズニーランドに来ています」って。それはクビですよね! 私がフォローしていること知っているはずなのに、なぜ投稿するのか……。

信長 それは、頭があんまりよくないというか……。

角川 従業員に対して注意して直させますか?


信長 ある程度はやります。言って変わる人も10人中1人くらい、今までにいたから。ちゃんと指導してくれる人に会ってなかっただけという若者もいるし、僕自身もホストになってなかったら、ふてくされてた可能性もあるし。最近の子は、1対1で話すときに共感を交えながら、女の子と話すような感じで諭さないと難しい。強制的にああしろ、こうしろと言っても聞かない。むしろ、ヤンキーの子の方が簡単!

――ヤンキーだと、真っ向から反抗してきそうですが?

角川 いや、経営者としてはヤンキーの方が使いやすいですよ。一本筋が通ってるし、はっきり言ってくれる。元ヤン大好き! ギャルも黒ギャルの方がしっかりしている。そういう子を変える方がラク。

信長 やりやすいですよね。昔は、ホストといえばヤンキーかヤクザ予備軍しかいなかったから、ラクだったと思う(笑)。今は残念ながらそういう人は少ない。

角川 今は、草食系のホストが多いですよね。「お酒飲めません」とか。

信長 多いです、四大卒が半分くらい。僕の本を読んで入ってくる人も多い。そういう子には諭すように、納得できるように話さないと。一般企業も同じだと思いますけど。

角川 信長さんは早稲田大学の教育学部卒で、もともと先生になろうとしていた方だから、今時の男の子を変えられそう。

信長 なかなか、難しいものですよ(笑)。角川さんは怒ることはあるんですか?

角川 怒ったらそのときは終わりのとき。基本は怒らずに指導しています。

信長 僕も、ここ10年くらいは怒ってない。すごく酔っ払ったときに暴れるくらいですね(笑)。

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