乃木坂46・衛藤美彩輩出の「ミスマガジン」7年ぶり復活の謎――講談社のしたたかな“ゼニ勘定”
かつて斉藤由貴や細川ふみえなどを輩出した講談社の名門オーディション「ミスマガジン」が、7年ぶりに復活するという。
ミスマガジンは1982年にスタートし、同オーディションからは斉藤らのほかにも、中川翔子や岩佐真悠子、北乃きい、倉科カナ、新川優愛といった今をときめく女優やタレントが誕生してきた。だが、2011年度を最後に休止し、それ以降は後継オーディションとして「ミスiD」が開催されている。
「最後となった11年度の『ミスマガジン』グランプリには、後に乃木坂46の“福神メンバー”常連となる衛藤美彩、準グランプリには田原俊彦の娘の綾乃美花(現在は田原可南子に改名)が輝いています。しかし、衛藤は乃木坂でブレークするまではサエないグラドルに過ぎなかったし、田原に至っては、いまだにパッとせず。かつての名門オーディションも、その威光が完全に薄れていました」(コミック誌編集者)
後継オーディションの「ミスiD」は、稲村亜美や玉城ティナを輩出しており、今さらミスマガジンを復活させる意図とは何なのだろうか。
「かつては発行部数が100万部を超えていた『ヤングマガジン』(講談社)も現在は約38万部、400万部以上あった姉妹誌の『少年マガジン』も昨年に100万部を割り込むなど、低落傾向に歯止めがかかりません。もっと雑誌と密接に連動したオーディションでグラドルをしっかり囲い込み、部数増につなげていきたいのでしょう」(同)
加えて、写真集の売り上げも期待できるという側面もある。
「講談社は、今世紀最高の25万部の売り上げを記録している乃木坂46・白石麻衣の写真集『パスポート』の発行元です。また、同社から出ている衛藤の『話を聞こうか。』にしても、発行部数が10万部を突破しています。1万部を超えればヒットと言われる写真集の中で、異例のベストセラーですよ。新たなキラーコンテンツとして、写真集に注目するのは無理からぬところ。そう考えると、新人よりも、写真集の売り上げに直結するタレントの発掘が一番の目的でしょう。その証拠に、『ミスマガジン』の応募資格は、過去の芸能活動歴は不問だし、現役グループアイドルでもOKですからね」(同)
果たして、新生「ミスマガジン」から、第2の白石や衛藤が生まれるのか。けだし見物である。