あのハリウッドいちのデカチン男が新バットマンに!? ピチピチ黒タイツに期待高まる
これにはベンも嫌気がさしたようで、今年1月に入り米「ET」の取材でバットマンについて聞かれると、「オーマイゴッド! 本当にうんざりなんだけど!」と白目をむき「俺がバットマンって言うたびに、みんな大騒ぎするだろ? 『夜に生きる』を製作するのに2年かかったわけだけど、誰も聞いてくれない。みんな、バットマン、バットマン、バットマンって、そればっかり!」とイライラ。ちなみに『夜に生きる』はベンが監督、主演し、レオナルド・ディカプリオとともにプロデュースした自信作のギャング映画だったが、見事なまでに大コケしてしまった。
1月末になると、自身が監督・脚本・主演を兼任する予定だったバットマンの単独映画からベンが手を引くという報道が出始めた。その後、「集中して完璧にバットマン役を演じるため」監督を降板するという声明が公式に出された。だが、突然の不穏な動きに「内部で何かあったのではないか」とうわさになってしまう。2月になると、ベンはアルコール依存症のリハビリ施設に入り、3月に「終了した」と報告した。ジェニファー・ガーナーとの復縁のためかとみられたが、4月にジェニファーが離婚を申請し、夫婦関係は完全に破局。バットマンの行方よりも、ボロボロの私生活のほうが注目されるようになった。
7月になり、今度は新監督のマット・リーヴスが、ベンが執筆していた『バットマン』新作の脚本は却下し、「一から書き直す」と発言。ベンとて、腐ってもアカデミー脚本家なのに、「よほどひどい出来だったのか」とアンチから失笑されたものだった。その後、「マット監督は『バットマン』を3部作で描きたいと考えており、年齢的にベンが演じ続けるのは無理があるので降板させるつもりだ」といううわさが流れたが、ベンはサンディエゴのコミコンで「DC、マーベル合わせてもバットマンは最高にクール。監督を降板したからって、作品に対する熱意が消えたわけじゃないから」と説明していた。
しかし、8月にWEEI.comのラジオ番組『Dale & Holley with Keefe』に出演したベンの弟ケイシー・アフレックが、「ベンのバットマンは素晴らしかったよ。なんたってヒーローだしね。ま、新作『バットマン』はやらないだろう。ファンには悪いけど」と発言。驚く司会者にケーシーは「あれ? 初耳? だよね、今俺がでっち上げた作り話だから」と、ジョークだと説明したのだが、「ベンが辞めたがっているのは事実なんだろう」と囁かれるようになった。
そして決定的だったのは、今年10月に巻き起こったハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ事件だ。ハーヴェイとベンの関係は切っても切り離せないほど深く、ベンにとっては大恩人。その彼の30年にわたるセクハラが暴露され、自身もセクハラ野郎だった若かりし頃の映像もネットにさらされるハメに。同時に障害者をバカにしたような言動も掘り起こされ、「こんな男にヒーローをやらせていいのか!」と批判が噴出した。