日馬富士事件、マスコミが触れられない「暴行以上にタチが悪い」角界のウワサ
今年のトップニュースといっても過言ではない、日馬富士の貴ノ岩への暴行事件。日馬富士が引退したことで、矛先は、貴ノ岩の師匠である貴乃花親方に向かい「なぜ相撲協会の調査に応じないのか?」などと批判的な報道が目立っている現状だが、事件当日、日馬富士が暴力を行使した“本当の理由”については、いまだ真相が見えてこない。
しかし、協会に近い関係者や取材担当者らは、みな「知ってはいるものの決して公にできない」情報を持っているそうだ。
暴行に及んだ直接的な原因として盛んに報道されているのは、貴ノ岩が説教を受けている最中に、携帯電話を操作したこと、というものだが……。
「そもそも、暴行の現場で、彼らは何をしていたのか。それはともすれば、暴行以上にタチが悪い犯罪なのではないかなどとウワサされているんです。ただ、証拠が出せるのかと言えばそうでもなく、もはやこの情報は“楽屋話”的に、絶対に公にしないように扱われています」(スポーツ紙記者)
信ぴょう性を持たせるための、ある程度の整合性はとれるはずなのに、テレビや新聞はこの情報を追跡することには及び腰だという。
「協会側の意にそぐわないのは明らかだけに、あえて虎の尾を踏むことはないと、どこも取材を放棄しているに等しいです。万一、協会と真っ向勝負のような形になれば、現場出禁から取材拒否と、あらゆる報復が予想されますからね。しかし、担当記者や力士の中には、当日現場で何が行われていたのかという情報を積極的に週刊誌に流す者もみられます」(同)
暴行事件のウラにある新事実に、各メディアが近付こうとしないのは、すでに現状で「莫大な利益を上げているから」(テレビ局関係者)という理由も挙げられるとか。
「ネットなどは、連日の報道合戦にすでに食傷気味ですが、結局この事件が何よりも視聴率を稼ぐし、新聞もSMAPの分裂騒動以来の、大幅な売り上げアップとなっているんです。事件の真相を伝えるよりも、波風を立てにくい貴乃花親方バッシングを報じるほうが、“コスパがいい”という判断ですね」(同)
不祥事が起こるたびに「膿を出し切る」と意思表示する日本相撲協会だが、その言葉通りの状態を実現するには、まだまだ長い時間がかかりそうだ。