『ドクターX』米倉涼子と内田有紀の“W入浴シーン”は露骨な視聴率狙い?
米倉涼子主演の人気医療ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』第5シリーズ(テレビ朝日系)の第8話が11月30日に放送され、視聴率は20.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)をマークし、4週連続で大台を突破した。
初回は20.9%でロケットスタートを切ったものの、第2話から第4話まで、3週連続20%割れ。しかし、第5話で20.8%と大台に戻すと、以降、安定して20%台をキープしている。
今シリーズでは、キャストのギャラ高騰に伴って、制作費が上がったことへの対策としてか、毎回主要キャストの誰かが“お休み”となるのが定番となった。前回は麻酔科医・城之内博美役の内田有紀、外科副部長・海老名敬役の遠藤憲一、日本医師倶楽部会長・内神田景信役の草刈正雄の3人が外され、第8話は原守医師役の鈴木浩介が、“失恋旅行”との名目で出演シーンがなかった。
今回のゲストは、元大臣秘書官役の八雲拓哉役の林家正蔵。八雲は、根治手術が不可能な肝外発育型肝細胞がんであると診断され、死を覚悟。最期に正義を貫こうと決意し、記者会見で、ある大学病院の補助金不正使用を厚労省が隠ぺいしてきた事実を告発した。東帝大学病院の病院長・蛭間重勝(西田敏行)は、彼を広告塔に利用しようと、同病院に入院させる。八雲のオペは最高レベルの技術が必要であり、蛭間は大門未知子(米倉)にオペ指令を出したが、新米外科医の西山直之(永山絢斗)が執刀医に立候補する。
ところが、八雲が告発した人物らは、内神田の友人であることが判明。内神田にクギを刺された蛭間は、執刀医を海老名に変更するよう命令し、未知子には解雇を通達する。しかし、いざオペとなると、なぜか西山が執刀医となり、未知子が助手として登場する。実は西山は、内神田が過去に交際していた看護師との間にできた息子という身の上で、実の父に「執刀したい」と直談判したのだった。だが、難手術のため、西山では対応できず、途中から未知子に執刀医を変わる……という展開だった。
今シリーズは、脚本家が3人体制で執筆にあたっており、第8話は林誠人氏が担当。コメディ要素は控え目で、シリアスな医療ドラマっぽく仕上がっていた。なにかとバッシングの対象となっている、猪又孝外科副部長役の陣内孝則の出番も少なめで、視聴者の評判は上々だった。
次回の第9話は、米倉と同じオスカープロモーションの新人・井本彩花がメーンとなりそうだが、予告にはそれ以上に「見逃せない」といわれている場面が挿入されていた。それは、米倉と内田の“W入浴シーン”だ。かつて、米倉の銭湯での入浴シーンにおけるV字開脚は、大きな“見せ場”の1つで、男性視聴者を楽しませていたものの、前シリーズの途中から、米倉の意向で排除されたという。今シリーズでは初回冒頭で久しぶりに披露されたが、それ以来の入浴シーン解禁となるため、本腰を入れて視聴率アップを狙いに来たようだ。
同ドラマも残すところ、あと2回、テレ朝としては、なんとしても平均20%台をキープして終えたいだろうが、果たして――。
(田中七男)