=海外ニュース通信=

「22歳から15年間愛人だった」不倫を続けた女が、別れを決意した瞬間

2017/12/03 21:00

会社でイチャイチャ、週2で安いホテルへ

 1週間ほど過ぎた頃、彼が私を家まで送り届けてくれた時、「もし、あの夜私を誘ってくれたときと同じ気持ちなら、私もそうしたい」と伝えたんです。家のドアの鍵を開ける瞬間、私の体は震えていました。人生で初めて、彼氏以外の男性と関係を持とうとしてたから。ヘンリーはそんな緊張を和らげるように、「じゃあ一緒に部屋にいこうか」と言って、部屋に入るなり、私をベッドの上にゆっくりと座らせて、とても優しくキスをしてくれました。その後のことは、ご想像の通りで。

 こんなことは一回限りだと思ってたんですが、それ以降、彼への気持ちはさらに強いものになり、ヘンリーと私は、誰もいないときはオフィスでもイチャイチャしました。同僚たちは、私をただの小娘のように思ってたので、ヘンリーの部屋で私が何をしているかなんて誰ひとりとして気付いていなかったと思います。

 週に2回、仕事後に安いホテルに行くようになりました。彼は本当に経験豊富だったので、私の体をどうやって扱えばいいのか熟知していて、いろいろなテクニックを教えてくれました。両親はすぐに、ヘンリーが私をいろんなところへ連れ回しているんじゃないかと疑いだしたようですが、基本的にはそっとしといてくれたし、彼氏は私が上司といつも一緒にいることを嫌がっていたものの、仕事で忙しい上に地元によく帰っていたので、なにか言ってくることもありませんでした。

◎奥さんと子どもがいても変わらない。愛人5年目で一人暮らし
 ヘンリーが主催した自宅でのディナーに、職場のメンバー全員が招かれて、初めてヘンリーの家族に会いました。同僚たちがリビングにいて、奥さんがお子さんと上の階にいるとき、私たちはキッチンでセックスしました。あの頃の私たちは危険を楽しんでさえいたし、自分たちのしていることに罪の意識はなかった。もし、彼と奥さんが仲良く愛し合っている様子を目の当たりにしたら、私は関係を断ったと思いますが、2人は冷めきっている雰囲気でした。

 付き合い始めて1年後、ヘンリーが会社を辞め、私は、誰もが結婚するだろうと思っていた彼氏と別れました。そんなある日の夜、ヘンリーが夫婦の問題を打ち明けてきたんです。なんでも、仕事中に奥さんが不審な行動を取っており、お金を使いこんでいるとのこと。そんな悩みを聞きながら、私はヘンリーとの関係を考え落ち込んでいました。私は彼の友達には会えないから、恋人を友達の集まりに連れていける人たちが羨ましかった。それに、彼が家族といる日は、何時に電話がくるかわからず、何度も電話を確認したりしていました。


 彼に、いつ奥さんと別れるかなんて聞いたことはないけど、一度だけ、彼が「子どもたちが成人したら結婚しよう」なんて言ってくれたことがありました。でも、その時は軽く流しましたよ。だってその時、私は50歳ですよ。

 付き合い始めて5年目に入る頃、私は転職して実家を出て一人暮らしを始めました。それからというもの、週末、ヘンリーは家族に「ゴルフをする」と言って、私の家で過ごすようになり、普通の恋人たちみたいに夕食を一緒に作ったり、一緒にくっついてテレビを見て過ごしてました。

 ヘンリーが職場まで私を迎えに来た時や、出張で空港まで送ってくれた時に、同僚がその姿を見かけたそうで、「叔父さんみたいだ」と冗談めかして言ってきました。女性の上司は、私とヘンリーの関係は知りませんでしたが、「不倫のような関係は深入りしない方がいい」「そうゆう関係は大概うまくいかない。男はいつも妻の元へ帰るの」と忠告してきたんです。

汚れなきギリシアの愛人 (HQ comics ア 1-10)