「嵐よりテレビ業界で人気」に陰り? 関ジャニ∞、視聴率4%台で新曲4万枚ダウン
10月に冠バラエティ『ペコジャニ∞!』(TBS系)がスタートし、現在はグループ全員で4本ものレギュラー番組に出演している関ジャニ∞。個々でMCとして活躍するなどテレビ露出が順調に増加、業界内では「嵐より関ジャニ∞を起用したい」との声も上がっていたが(既報)、昨今、視聴率面では厳しい結果が表れているという。
関ジャニ∞は『関ジャニ∞クロニクル』(フジテレビ系、土曜午後1時30分~2時)『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系、日曜午後11時10分~0時5分)や関西ローカルの『関ジャニ∞のジャニ勉』(関西テレビ、水曜午前0時25分~1時20分)に続き、10月から2回のパイロット版を経て『ペコジャニ∞!』がレギュラーとなった。
同番組は、芸能界屈指の食通たちが「日本一美味しい」と思う一品についてプレゼンバトルを繰り広げる内容。関ジャニ∞メンバー&専門家チーム、芸能界の食通ゲストチーム、堺正章・石塚英彦(ホンジャマカ)・寺門ジモン(ダチョウ倶楽部)・渡部建(アンジャッシュ)による“芸能界グルメ四天王”チームの3組で対決し、それらに“ペコラー”が投票。多数決で1位になったメニューだけ、投票した人が試食できる流れだ。村上がMCを務め、毎回メンバーのうち2人がプレゼンター、4人がペコラーとなっている。
この新番組は1997年~2006年まで放送された『どっちの料理ショー』『新どっちの料理ショー』(日本テレビ系)を手がけた制作会社が関わっていることもあり、初回の放送中から、ネット上では「ほぼ『どっちの料理ショー』と同じじゃん」「『どっちの料理ショー』にしか見えない」「まんま『どっちの料理ショー』だったけど」と、呆れた声が続出。放送後のフリー百科事典・Wikipediaの『ペコジャニ∞!』の項目には一時的に、「かつて他系列で放送された『どっちの料理ショー』のパクリ」と、記載があったほど。
視聴率に関しても、放送時間帯は月曜午後10時~10時54分とプライムタイム枠での放送だが、初回から5.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と1ケタを記録。
「この前の枠で午後8時からオンエアーされた2時間ドラマ『月曜名作劇場 ~内田康夫サスペンス 新・浅見光彦シリーズ 漂泊の楽人~』は9.0%だったので、『ペコジャニ∞!』で4%もダウンしています。この時は、裏番組で『人生が変わる1分間の深イイ話×しゃべくり007 合体SP』(日本テレビ系)が14.7%の高視聴率をマークしていたため、強敵に食われたのでしょう。しかし、2回目以降も『ペコジャニ∞!』は数字に恵まれず、11月6日は4.5%、13日で5.1%、20日は4.8%と、4~5%をウロウロしています」(ジャニーズに詳しい記者)
一方で、関ジャニ∞といえば村上の躍進が続いており、グループの冠番組以外に『村上マヨネーズのツッコませて頂きます!』『村上信五とスポーツの神様たち』(ともにフジテレビ系)『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)『ありえへん∞世界』(テレビ東京)に出演している上、10月から『今夜、誕生!音楽チャンプ』(テレビ朝日系、午後9時58分~11時5分)もスタート。女優・黒木瞳とMCを担当しているが、こちらの初回視聴率は、なんと4.4%だった。
「SMAP解散後、関ジャニ∞は嵐と並んで『ジャニーズを代表するグループになった』などと評価する声も出ています。新番組が始まる前に発売された『女性セブン』(小学館、10月12日号)では、『どのテレビ局も視聴率がなかなか取れずに苦労している中、関ジャニ∞が出演する番組がどれも好調』だとして、テレビ局関係者が『どの局も彼らを起用した番組が欲しい。企画をいくつも用意して、手を替え品を替え、キャスティングしようと必死』と、コメントしていました。しかし、フタを開けてみれば新番組は“大コケ”ですから、彼らをマネジメントする藤島ジュリー景子副社長もガッカリしているでしょうね」(同)
ちなみに、音楽関係者も注目しているといわれる『関ジャム 完全燃SHOW』の放送は午後11時~午前0時台の深夜帯で3.7~5.7%(10月1日~11月19日放送)を記録していた。
「関ジャニ∞のCD売り上げはというと、11月15日発売の最新シングル『応答セヨ』はオリコン週間シングルランキングで1位を獲得。初週に21.9万枚を売り上げましたが、9月発売の前作『奇跡の人』の25.2万枚(オリコン調べ)を下回りました。今作は丸山隆平が映画単独初主演を務める『泥棒役者』(18日公開)の主題歌で、前作は歌手・さだまさしが作詞・作曲を手がけ、錦戸亮主演の7月期の連続ドラマ『ウチの夫は仕事ができない』(日本テレビ系)の主題歌に起用されています。2作とも3形態で発売され、初回限定盤、通常盤のリリースは同じだったものの、残る1種が前作は期間限定(生産)盤で、今作は全国8万枚限定生産のエイト盤と販売形態が異なった点も数字に差が出た一因かもしれませんね」(同)
テレビのレギュラー数は増えながらも、視聴率で苦戦している関ジャニ∞。嵐超えといわれた勢いを取り戻し、結果を残していってほしいものだ。