サイゾーウーマンカルチャー『おそ松』ブーム終焉した理由 カルチャー あの大騒動は何だったのか 『おそ松さん』第2期は「お通夜状態」? 爆発的ブーム終了で「視聴率暴落」したワケ 2017/11/11 16:00 カルチャー 『おそ松さん第2期 第1松』/エイベックス・ピクチャーズ 2015年10月~16年3月まで放送され、爆発的ヒットを飛ばしたアニメ『おそ松さん』(テレビ東京ほか)。今年10月から第2期がスタートし、さぞやファンは大盛り上がりしているだろうと思いきや、ネット上の反応は第1期放送時と比べ物にならないほどトーンダウンしているようだ。現状、Twitterの検索窓に「おそ松さん」と打ち込むと、「つまらない」という単語がサジェストされるありさまで、なぜこのような事態に陥ったのか、その理由に迫る。 『おそ松さん』第1期放送時の大フィーバーぶりは、今も記憶に新しい。16年のオリコン年間映像ランキング(集計期間:15年12月28日付~16年12月19日付)の「アニメ・特撮DVD部門」において、『おそ松さん 第一松(初回生産限定盤)』が1位を獲得。DVDとBlu-rayの合計売り上げ枚数は11.5万枚で、1万枚売れれば大ヒットといわれるアニメ業界においては異例の数字を記録したのだ。また、関連グッズやCD、ゲームアプリ、雑誌も軒並み人気を博し、その市場規模は放送開始から1年強で300億円に上ると報じられたこともある。 しかし、そんな『おそ松さん』第2期が、「低迷している」「失速した」とファンの間で物議を醸している。「第1期より第2期の方が、ファンの熱量は下がる」とよくいわれるものの、『おそ松さん』に限っては、第1期の爆発力が凄まじかっただけに、その急落ぶりが目に余るというのだ。 事実、視聴率を調べてみると、第1期最終回(16年3月28日深夜)は、深夜アニメとしては異例の3.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を獲得し、有終の美を飾った同作だが、第2期の視聴率は、初回(10月2日)1.6%、第2話(9日)0.8%、第3話(16日)0.6%、第4話(23日)0.7%、第5話(30日)0.7%、第6話(11月6日)0.9%。初回を除いて0%台で推移している。確かに第1期初回も、0.9%だったものの、それ以降は話題が話題を呼び、視聴率は右肩上がりになっていっただけに、第2期は、「失速した」と言って間違いはないだろう。 また気になるのが、DVD・BDの売り上げだ。10月3日、第2期のDVD・BDシリーズの発売が決定したのだが、『おそ松さん第2期 第1松』(12月22日発売)は、現在Amazonランキングの「DVDアニメの売れ筋ランキング」では57位、「同BDランキング」では67位と、昨年年間1位を獲得した実績を考えると、予約段階ながらパッとしない順位だ。同日発売予定の『ラブライブ! サンシャイン!! 2nd Season Blu‐ray 1』が、「同BDランキング」で9位であることを比較しても物悲しさが残る(11月10日午後8時現在)。 次のページ 「腐女子ファンを切り離そうとしているのでは」 12次のページ Amazon おそ松さん第2期 第1松 [Blu-ray] 関連記事 『ハイロー』『おそ松さん』2016年ヒット作を“元アウトローのカリスマ”瓜田純士が斬る!まる子ファン拒絶!! さくらももこセルフパロディ『ちびしかくちゃん』は、なぜ胸クソ悪いのか?「りぼん」のアイドルだった種村有菜は、なぜ“炎上少女マンガ家”になったのか?「磯野家は浮世離れしてる」「工藤新一を見たい」そろそろ終了してほしいご長寿アニメランキング『ワンピース』大ヒットの裏に、ルフィ役・田中真弓の“船長”としての手腕