全裸写真を売られたシーア、「買うことないわよ、ほら!」と写真公開で好感爆上がり
人気シンガーソングライターのシーアが、自身がパパラッチされた全裸写真が売られていることに大激怒し、ツイッターで「みんな無駄遣いしちゃダメ!」と警告して、問題のヌード写真を自ら公開した。今年42歳になるシーアの全裸姿はモデルのように美しいものではないが、ネット上では「すがすがしい決断に脱帽」「リアルな画像がまたいい」「後ろ姿で顔が見えないのがまたシーアっぽくて良い」などと、べた褒めされまくっている。
オーストラリアのアデレードでアート関連の仕事をしていた母とミュージシャンの父との間に生まれたシーアは、音楽があふれる環境に育ち、地元ジャズバンドでの活動を経て22歳の時にロンドンに移住した。バンド「Zero 7」のボーカルとして本格的な音楽活動を開始し、ジャミロクワイのバックアップシンガーなども務め、注目を集めるようになる。25歳でソニーミュージックのサブレーベルとソロアーティストとして契約を結び、リリースしたシングル「Taken for Granted」は全英トップ10にランクイン。翌年リリースしたセカンドアルバムは、交通事故で死亡した恋人にインスパイアされたものだと彼女は明かしている。
転機となったのは、29歳でサードアルバム『Colour the Small One』をリリースした後だ。アルバムからのシングル曲「Breathe Me」が米HBOで放送された葬儀店のドラマ『シックス・フィート・アンダー』の作中で流れたことがきっかけで、アメリカでもカルト的な人気を集めるようになる。手応えを感じたシーアは、30歳でアメリカに移住。36歳の時、デヴィッド・ゲッタの「Titanium」にフィーチャリングされたことで業界から高く評価され、ソングライターとして引っ張りだこになっていく。ビヨンセ、ブリトニー・スピアーズ、カーリー・レイ・ジェプセン、セリーヌ・ディオン、マルーン5など、数多くの人気アーティストに楽曲を提供。なかでも「14分で書き上げた」というリアーナの「Diamonds」は世界的な大ヒットとなった。
同時に歌手としても、ようやくブレークの時を迎える。37歳の時にフロー・ライダーとコラボした「Wild Ones」が12年を代表する曲のひとつとなり、39歳でリリースしたソロシングル「シャンデリア」が爆発的ヒット。自身は長い前髪で顔を隠し、天才少女ダンサーのマディー・ジーグラーをMVに起用した手法は大当たりし、世界にその名を轟かせるようになった。
歌手としては遅咲きで、アラフォーで世界的スターとなったシーアに怖いものはない。なんでもかんでも、あけすけにしゃべることで有名だ。
音楽誌「ローリング・ストーン」のインタビューでは、「毎週いろいろなプロデューサーから『このアーティストのために歌詞を書いてくれ』と20〜30曲が送られてくる」と前置きした上で、アルバム『This Is Acting』に収録した「Reaper」は、もともとリアーナのためにカニエ・ウェストと共同で手がけたが、最終的に通らなかった曲なのだと語る。「『リアーナが来るから』『カニエが来るから』って言われてセッションに行くんだけど、彼らがいたためしがなかったわ」とサラリと暴露した。
「Cheap Thrills」もリアーナのために作ったが却下されたこと、「Bird Set Free」はもともと映画『ピッチ・パーフェクト2』(15)のために作ったけれど「いらない」と言われ、リアーナとアデルに回しても「いらない」と返された曲だとサラッとぶっちゃけた。
同インタビューでは、ケイティ・ペリーに対して「とにかく支配的で細かく分析しまくる人でね」と苦手意識を丸出しにし、「会って最初の1時間で『悪いけどあなたとは働けない』って帰ろうとしたわ。止められたけど」と激白。ビヨンセについては「彼女のアルバム制作のやり方は、5人のプロデューサーと5人の売れっ子ソングライターをひとつ屋根の下の別々の部屋に住まわせて、それぞれに『今の私はこんな気分で、こんな気分じゃないから』って告げて書かせるの。で、それぞれから提出された曲を、フランケンシュタインが怪物を作るようにつぎはぎして仕上げていくのよ」と、業界トップたちを監禁するビヨンセの女王様っぷりを、これまたサラッと暴露した。