『奥様は、取り扱い注意』より過激!? 家出した主婦が語る、モラハラ夫が企てた驚愕の“SNS人探し”
だが、夫がとったのは信じられない行動だった。
「夫と共通の友人から、『夫のSNSが大変なことになっている』とメールが来ました。添付された画像を見ると、『人探しゲームスタート!』と書かれた私の顔写真が……。さらに『見つけた方には懸賞金!』と書いてありました。家出されたことに、よっぽどプライドが許せなかったのでしょうね。ゲーム風にして、軽い感じで探そうとする夫の神経を疑いました」
夫は地元で顔が広かったため、友香さんの自宅周辺には、彼女を見つけようと大量の人が集まったという。
「今、見つかったら何をされるかわからないと思ったので、親に協力してもらい、真夜中にコッソリ実家を抜け出しました。地元から離れ、しばらく隣町のビジネスホテルで寝泊まりしました。その間に祭りを迎えたのですが、祭りの前日は夫からの着信が鳴りやみませんでした。メールも来ましたが、内容はすべて祭りのことばかり。私に祭りを欠席されると恥をかくと思ったのでしょうね。『祭りの間じゅう、夫のサポートはすべて妻がする』が夫の口癖だったので。謝罪の言葉1つもない夫なんて恥をかけばいい! と思い、連絡はすべて無視しました」
しかし、地元の祭りの後、夫の嫌がらせは過熱した。
「祭りに参加しなかったことが、相当許せなかったんだと思います。初めは『人探し』だった書き込みが、エスカレートして『この女は犯罪者です』と、私の顔写真が匿名掲示板に書かれるようになりました。掲示板は『殺す』等の言葉はすぐに削除されるんですが、『犯罪者』という書き込みは削除されないんです。さすがに地元の友達も私に同情してくれて、友人を集めて運営側に通報しました。書き込みは削除されましたが、この頃、夫への気持ちはなくなっていましたね。夫の留守中に家に入り、離婚届を置いてきました」
夫は離婚を渋っていたので、その後、家族同士で話し合うこととなった。友香さんが保存しておいた掲示板の書き込みの画像を見せると、夫はあっさり引き下がったという。
「最後まで、夫から謝罪の言葉はありませんでしたね。多分、あの性格は一生直らないと思います。縁をキッパリと切りたかったので、慰謝料はもらっていません。取ろうと思っても、夫の性格上、よこさないでしょうし……。子どもがいなかったのが唯一の救いですね。結婚してからずっと、夫の元という狭い世界にしかいなかったので、早く就職して社会復帰できるよう頑張りたいですね」
(カワノアユミ)