担任から「まだ学校に来てない」と緊急電話! 妻くらたまはパニック、娘はどこに消えた?
先日、朝の8時40分頃に突然、ココの小学校の担任の先生から電話があった。
「あの、ココちゃんがまだ学校に来てないんです! 何時に自宅を出ました?」「ええ? 7時50分に1年生の子と一緒に登校しました。学校にまだ来てない?」「学校側も警察に行こうかどうしようかと」
オレはパニックというより、頭の中で「どういうことだ? 家を出て1時間近い……なぜ学校に来てない?」と冷静に考えてたけど、隣で聞いてた妻くらたまは「なんで? なんで? 学校に来てないの? どうしよう! どうしよう!」 と泣きまくっていたので、「落ち着け! とにかく学校に向いながらココを探す! ココと一緒だったKちゃん家に電話してみて!」と言って、オレはチャリで急いで学校に向かった。
昨年1年間、毎朝ココと一緒に登校してたので、 ココが寄り道しそうな場所はいくつか知ってる。公園か、近道するとしても通学路とは別の住宅街を抜けていく道だ。そこを通ってみたけど、ココはいない……。まさか誘拐? でも1年の女の子も一緒だし、2人まとめて誘拐というのはどうだろう? あり得るのか? 2人で歩いてて隣にワゴン車止められてガバッと捕まえられたってこともあるかも……。とにかく! 無事でいてくれ! 誘拐されたとしたら、どうやって探す?
最悪の事態を考えながらも、どうしたらいいのかわからないまま学校に到着。が、どこに行ったらよいのか……。玄関のあたりをウロウロしてると、担任の先生が走ってオレのとこに !
「いま来ました!」「ええ? なにしてたんですか?」「途中で友達に会って、1年生の子と3人で水たまりで遊んでいたと……」「あ、遊んでたんですか?」
その瞬間、マジでマンガのようにへなへな~と力が抜けましたね……。先生も心配してくれてて、「もう泣きそうでした……」と。「うちでも怒るけど、先生からも怒っておいてください!」と言って家に帰ると、妻くらたまも学校から電話があったみたいで、「今までの人生で一番パニックになった」と言ってましたね。とんでもないよ! ココは! 朝から1時間近くも遊んでるとは! 自宅から学校までチャリで探してる10分くらいの時間が、今までの人生で最悪だったな。
夕方、 帰宅してからココに怒ろうと思ったけど、オレの顔を見ると怒る前から泣いてしまった……。まあ反省してるみたいだから、「寄り道は絶対しないこと! あと近道もしちゃだめ! ちゃんと通学路を通る! 約束できる?」と言うと、「うん……ごめんなさい……」と泣きながら返事。「怒ってるのは、めちゃめちゃ心配したから! 先生も泣いてたし! もう絶対にやめて!」「はい……はい……」「もうわかったから、ごはん食べな」と言って終了! 妻くらたまとは、「仮に誘拐されたとして、うちらには探す術がないじゃん。今後はGPS付きの携帯持たせる?」という話しになり、「うーん、 周りの子どもたちは、どうしてるか聞いてみよう。でも、まだ早いような気がするなあ。ま、検討するか」 ということになった。
で、翌日、学童に迎えに行った時に、ココと同じクラスの男の子のママが携帯を子どもに持たせてたので、「ココにも携帯もたせようか悩んでるんだよな」と言うと、「子どもに携帯持たせるなら、先に校長先生と面談しないといけないよ。うちも面談したから。持たせる理由がないとダメみたい」とのこと。へー! そうなんだ! 知らなかった! 確かにGPS付きの携帯だったら万が一の時は役に立つ。でも、今のところGPSしか使い道ないんだよね。それに、ココが親の目から離れるのは、登校時と下校時の学童まで行く時だけ。しかも、どちらも友達と一緒に行動してる。なので、 ココが1人きりになるタイミングがないんだよね。だから、結論的には携帯はまだ持たせる必要がない、ということになった。3~4年生になって、習い事を1人で行くようになった時に持たせようかと。
しかし、学校から「まだ来てない」 という連絡ほど恐ろしいものはない。しかも、オレは直前に『帰りたくない―少女沖縄連れ去り事件』(新潮社)『子どもは「この場所」で襲われる』(小学館)という本を読んだばかりのタイミングだった。最悪でしょ。どちらの本にも共通してるのは、「子どもの誘拐やいたずらは登下校時に一番起きやすい」ということだ。怪しい人は、夜に暗闇などの怪しい場所にはわざわざ行かないで、あえて人通りがある場所で子どもに声をかけると。その方が子どもも心を許すケースが多いというじゃないですか! 今年になってから毎朝1年生の子と一緒に登校してるから安心してしまったのかもしれない。これを教訓にして、どこに行ってもココから目を離さない! と決めたよ。