カルチャー
被害者の告白
『奥様は、取り扱い注意』より厳しいDVの現実! 「支配しようとする夫」に苦しんだ主婦の告白
2017/10/11 21:00
綾瀬はるか主演の連続ドラマ『奥様は、取り扱い注意』(日本テレビ系)。綾瀬演じる主人公・伊佐山菜美は、特殊工作員という過去を持つ専業主婦。そんな菜美が、新婚生活のために引っ越してきたセレブ住宅街に暮らす、主婦友の大原優里(広末涼子)や佐藤京子(本田翼)とともに、主婦の間で起きるさまざまなトラブルを解決していくストーリーだ。第1話は、3人と料理教室で出会った水上知花(倉科カナ)が、夫からDVを受けていることを知って助ける、という展開だった。
ドラマのように夫のDVに悩まされた主婦、裕子さん(仮名・34歳)が、自身の経験を話してくれた。現在は、2人の子どもと暮らすシングルマザーだ。
「社会人1年目の時、先輩に連れていってもらったバーで夫に声を掛けられました。初めの印象はハキハキしていて仕事ができそうなタイプ。その日は連絡先を交換して別れましたが、翌日から毎日連絡が来るようになったのです」
第一印象は良かったが、毎日来る連絡にだんだん嫌気が差し、裕子さんは徐々に夫を遠ざけるようになった。しかし、その後、思いもよらないきっかけで交際に発展する。
「連絡を無視してしばらくした頃、夫から『母親がくも膜下出血で倒れた』というメールが来ました。『頼むから、今日だけはそばにいてほしい』とひどく落ちこむ様子に、同情してしまいました。そこから会う回数がズルズルと増えてゆき、交際することになりました」
後に「この時の同情が失敗だった」と裕子さんは思ったという。それは夫の「人を支配したい」性格が原因だった。