稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾、元SMAP3人を独立させた“スゴ腕”マネジャーの功罪
そんな3人の輝かしい船出だが、ではジャニーズキラーの「週刊女性」は彼らの動向をどう伝えているのか。記事では、ネットテレビへの出演に関し、放送作家の鈴木おさむが橋渡しをしたとか(本人は否定している)、ロケで草なぎ剛本人が直接店のアポ取りをしたとか、中居正広が事務所に残留したのは、新事務所のネット事業重視に賛同できなかったからだ、などの情報があるが、「週女」らしさは、あまり感じられない。
だが、しかし。さすがというか、新事務所を率いるI女史が一筋縄ではいかない人物だったことを思い出させる、興味深いエピソードが紹介されているのだ。
それは1996年、香取慎吾人気に火がつき、雑誌の人気ランキングで木村拓哉を追い越してしまったことだったという。
「Iマネージャーが香取の1位を許さず、木村を1位にせざるをえなかったそうです」
つまり、I女史は、本来の読者などからの投票による“公正”なはずのランキングに介入し、結果の改ざんを要求、そして編集者はそれに従わざるを得なかったということだ。I女史の驚くべき“メディア操作”。
そうなんだよね。もう忘れている人も多いかもしれないが、ジャニーズのメディア支配や剛腕ぶりは、I女史を追い出したメリー喜多川副社長の専売特許ではない。I女史だって、高まるSMAP人気を背景に、テレビ局や雑誌メディアに対し、隠然たる支配と影響力を駆使してきたことで有名な人物だった。そういう意味ではジャニーズタブーを生み出してきた1人ともいえる。メリー副社長に怒鳴られて退社に追い込まれたが、しかし対メディアを考えれば “弱者”や“被害者”どころではなく、関係者を震え上がらせたスゴ腕の“女帝”でもある。
これから独立3人組が活躍すればするほど、その力を発揮することは想像に難くない。人気ランキングにまで介入したI女史の“スゴ腕”から、今後どんな新タブーが出現するのか。要注視である。