『やすらぎの郷』最終回、倉本聰は神木隆之介に“テレビの未来”を託した!?
ニッポンのお茶の間をわかし続ける“昼ドラ”――そのあらすじと視聴者からの反響を、サイゾーウーマンが週1回お届けします!
『やすらぎの郷』(テレビ朝日/月~金、昼12時30分) テレビ業界人専用の老人ホーム「やすらぎの郷 La Strada」を舞台に、家族、財産(遺産)、過去の栄光、恋、死への恐怖、芸術への心残り……、さまざまな思いを抱える老人たちと、彼らに翻弄される脚本家・菊村栄(石坂浩二)の姿を描く物語。
【サイ女の昼ドラ通信バックナンバー】
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■9月28日(木)/128話~9月29日(金)/129話(最終回)
128話は、露天風呂でかつて愛した女優の孫・アザミ(清野菜名)と遭遇した栄の姿からスタート。栄はアザミの姿を見ないようにしながら、最近自分の周りで起きた不幸について語った。夕飯時に、アザミの脚本をもとに書きしたためてきた『手を離したのは私』の菊村栄版をアザミに渡した栄は、照れ隠しに酒を飲み始めるのだが、酔いが回り理性は急速に薄れていく。べろべろに酔っぱらい、よくわからないダンスを踊ったり叫んだりする栄の姿に、視聴者からは「菊村先生、申し訳ないですがとても気持ち悪いです」「いやー、ひどい(笑)菊村先生ご乱心だわ」「これは石坂浩二の演技に大喝采」といった声が上がっていた。
45分の拡大スペシャルとなった最終回・129話では、醜態をさらした翌朝、ひたすら自戒する栄の元にアザミが訪ねてくる。脚本を読み感動したというアザミは感謝の気持ちを涙ながらに伝えるが、その姿に狼狽した栄は『手を離したのは私』に心が動かされた本当の理由を明かす。しかし、栄はアザミの脚本が実は彼氏である羽村俊一郎(神木隆之介)が書いたものだと明かされ、そこへ羽村が謝罪に訪れる。神木演じる羽村の、真面目で少しおどおどしたようにも見える姿には、視聴者からは「焦りまくってる演技が、『北の国から』の純みたいで懐かしい気がした」「神木くんに吉岡秀隆さんを重ねてしまった」という声が上がった。その夜、亡き妻である律子(風吹ジュン)の夢を見た栄は無性に孤独を実感。自分の帰るべき場所は「やすらぎの郷」だと感じ、一心に車を走らせるのだった。
ラストには、「このドラマはフィクションです。ですが、まあ諸々お察し下さい」という文章が映し出された。視聴者からは「不満や愚痴もありつつ、最後は神木くんにこれからのテレビ業界を託したように見えた」「最後まで、現実とドラマが入り交じった作品だったな」「倉本聰の主張がめちゃくちゃ伝わってくる作品でした」といった声が上がっている。同作品で脚本家・倉本の思いが多くの視聴者の元に届けられたことだけは間違いなさそうだ。