「愛人紹介」のラウンジオーナーと、“パパ活”女子大生の意外な本音【職業:愛人の女たち】
一方、中年男サイドの思惑はいかがなものなのだろうか? アオイちゃんのようなキラキラ系の女子大生や、見た目のいいOLなどが働くラウンジを経営している加藤氏(仮名・43歳)に話を聞いた。
加藤氏は、自身の店を経営する傍らで、高収入を稼ぎ出して夜遊びに繰り出す六本木の住民たちに、自身の店の女の子を愛人候補として紹介しているのだ。
「昔からの知り合いから、『誰かいいコいたら紹介してよ』ってよく言われるんだよね。みんな結婚しているから、つまり、お金は払うから愛人として付き合ってくれるコってことなんだけど」
ーー女の子は嫌がらないの?
「いや、女の子の方から『誰かいい人いたら紹介してください』とか『愛人って興味あるんですよね』みたいなことを言ってくるよ。無理やり誘ったことなんてない」
ーー良い出会いを供給する、世話焼きオジサンじゃないですか。
「それがそうでもないんだよね。結構トラブルがあるから。だから、裏でお金はもらってる」
というのも、男性側がお断りするケースがあまりにも多いのだという。
「だいたい持って3カ月だね。短いと1回会っただけで終わる。半年、1年って交際が続くコなんて滅多にいないよ。男が飽きちゃうの。『あの子、もうつまんなくなっちゃった』『話してても面白くないし』って。だから、女の子からしたら、期待して付き合ってるのにあっという間に捨てられたってなるわけ。そもそも自分に魅力がないから男が逃げちゃってるのに、『ケチ』だとか『女の扱いを知らない』とか文句だらけ。それを慰める……つまり、後処理がオレのメインの仕事なんだよね」
男女の欲が蠢く街で、欲望同士が見事マッチングし、WINーWINになるケースはどうやら少数派のようだ。
だが、その裏にあるのは、若さを武器にオイシイ思いをしようと企む女性を、老獪な中年男が食い散らかす図だ。いずこの時代でも、「俺、結婚するならあんまり遊んでない子がいいな」とのたまう男がいるのは、「中年男に食い散らかされた女性は嫌だ」という本音があるからだろう。