朝ドラ『ひよっこ』とだだ被り!! テレ東『ユニバーサル広告社』の追加キャストに騒然
10月20日にテレビ東京系「金8」ドラマでスタートする、沢村一樹主演『ユニバーサル広告社~あなたの人生、売り込みます!~』に、NHK連続ドラマ小説『ひよっこ』のメンバーが続々と集結することがわかった。
同ドラマの追加キャストが明らかになり、和久井映見、三宅祐司、やついいちろう、片瀬那奈、要潤、でんでん、入江甚儀の出演が決まった。主演の沢村、和久井、三宅、やついの4人は、『ひよっこ』メンバー。沢村は、主人公・谷田部みね子(有村架純)の父・実、和久井はみね子が上京した際に就職した向島電機の女子寮の舎監で、後にみね子と同じアパートの住人となる永井愛子、三宅はみね子が働く洋食店と軒を連ねる和菓子屋店主・柏木一郎、やついは、洋食店のコック・井川元治役を演じた。
朝ドラ出演者が、その放送終了直後に、他局のドラマで4人も集まるのは異例で、『ユニバーサル広告社』は、ちょっとした『ひよっこ』同窓会的な雰囲気になりそうだ。『ユニバーサル広告社』の脚本は、『ひよっこ』の岡田惠和氏が担当するため、岡田氏側からテレ東になんらかのオーダーがあったものとみられている。
『ユニバーサル広告社』の原作は、直木賞作家・荻原浩氏による同名シリーズの『花のさくら通り』(集英社)。港町の寂れたシャッター商店街に事務所を移転した「ユニバーサル広告社」と、そこに拾われた元売れっ子コピーライター・杉山(沢村)の奮闘ぶりを描いた作品だ。
ヒロイン役の和久井は、商店街にある純喫茶の看板娘・藤沢さくら役。三宅は同広告社の社長・石井健一郎役、やついは親が残した遺産をネットオークションで売ることで食いつなぐ商店街の住人・城田光役を演じる。
後半になって尻上がりに視聴率を上げた『ひよっこ』の恩恵に預かろうという意図も見え隠れする『ユニバーサル広告社』だが、それだけテレ東は「金8」ドラマの制作に意欲満々なのだろう。7月期の『警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~SECOND SEASON』(小泉孝太郎主演)は平均7.2%と、テレ東の連ドラとしては大健闘していた。波に乗っている同枠だけに、『ユニバーサル広告社』で2ケタ突破を狙っているのかもしれない。
(田中七男)