Iラインは「膣の入り口が隠れる長さに」! 女のアンダーヘア処理を婦人科医が詳しく解説
どんなに気心の知れた友人でも、アンダーヘアの悩みについてはなかなか話しづらいもの。処理やケアの方法に関する詳細なガイドラインなどもなかなか見つけられないため、サロンやセルフで処理している女性の中には、「この処理法って正しいの?」「どうするのが一番いいんだろう」と気になっている人も多いようだ。そこで今回は、成城松村クリニックの医院長で婦人科医の松村圭子先生に、アンダーヘアの正しい処理法についてお聞きした。
■アンダーヘアの有無と性感染症の関係は?
――そもそもアンダーヘアは、どのような役割があるのでしょうか?
松村圭子医師(以下、松村) 頭など、人間の体の中で特に大事な部分は、毛で守られています。アンダーヘアも役割としては同じですね。雑菌などが入っていかないようブロックする働きもあります。
――性感染症も、アンダーヘアの有無で感染率が違ったりするのでしょうか?
松村 性感染症は、主に皮膚や体液の接触で感染するので、アンダーヘアの有無は関係ありません。うつるときは、うつります。
――最近はアンダーヘアを全て脱毛する女性も増えているようですが、実際、あるのとないのとでは、どちらが望ましいのでしょうか?
松村 衝撃や雑菌から守るという役割があるので、やはりある方が望ましいです。ただ、ムダに多いと、生理中などは湿度がジャングル並みに高くなってしまうので、“適度にある”くらいが理想的ですね。
――VIOそれぞれに「何センチくらいがいい」など、具体的にベストな長さなどはありますか?
松村 毛量や長さ、生え方など個人差が大きいので、一概には言えませんが、とりあえず、どのラインであっても、“ショーツからはみ出ない程度”で、不快感を覚えないようであれば大丈夫と思ってください。
ただ、IとOは、粘膜に近い部分なので、本当はいじらない方がいいんですけどね……。Iラインは膣の入り口が隠れるくらいの長さに揃える程度で十分という意識を。Oに関しては、ショーツからはみ出たり、日常生活に支障をきたしたりすることもないと思うので、正直言って、処理する必要性自体あまり感じません(笑)。