安室奈美恵の引退で心配される「浜崎あゆみ」の今後
――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!
◎裸の女王様
安室奈美恵、引退。「休業」ではなく「引退」ってところがすごい。金銭的にも精神的にも、これができる芸能人は本当になかなかいない。数少ない伝説のメンツに彼女は入るのか。あの若さで。
この一大発表があったのと同じ日に、「買い物姿をパパラッチされちゃった」という体の痛画をSNSに上げてしまった浜崎あゆみ。なんて間だ。せめて事務所も教えてやれよ。「今日だけはやめときましょ」って。
「痛い浜崎あゆみ」は、ある意味「カッコいい安室奈美恵」と対で味わうものであり、対だからこそ「それに比べて……」と笑いに昇華できていた気がする。安室奈美恵にスパッと引退された後の浜崎あゆみを考えると、本当に、「ただそこにある痛点」となってしまいそうで。あー。
今後の浜崎あゆみを、経済的にも精神的にも、誰がどう面倒を見るんだろうか。今はまだいいとしても、3年後、5年後、10年後は? 田園調布の自宅付近が「サンセット大通り」と呼ばれる日は近い。いつか映画になる日まで。
◎赤く咲くのはけしの花
「引退」を表明できるのは、「惜しまれて」というニュアンスが漂う人物のみなのである。「引退」と「事実上引退」の間には、長くて深い河がある。その河にいきなり飛び込み、もう溺れている泰葉。山田君ー、浮き輪持ってってあげて~。
引退理由は、婚約者のイラン人男性(36歳)との間に、いっぱい子どもを産んで育てたいからだそうな。現在56歳。閉……いや、何も言えねぇ!
泰葉のKは今開く。下世話でどーもすいません。とにもかくにも、お幸せに。
◎元祖・加勢大周
「完結編はHuluで」が集中砲火を浴びたドラマ『愛してたって秘密はある』(日本テレビ系)。確かに手法は詐欺的であるが。「いろんな謎は、主人公が多重人格だったからっていうオチでした~」っていうクオリティのドラマの「完結編」が、そんなに見たいか? 「へーそーなんだー。で、誰が見んの?」というのが平均的対処法になっていると思うのだが。見たくもないから、実際はそんな怒ってないって誰も。
Huluと日テレのメディアミックスって、『ラストコップ』といい、何か中身スカスカの誰得作品が目立つのである。昔のフジテレビのメディアミックスみたいだ。浮かれるテレビ局というのは、同じ失敗を犯すものなのか。『愛してたって秘密はある』は、21世紀の『パ★テ★オ』(フジテレビ系)なのか。あれはホントにひどかったなぁ。若い人にはわかりませんね。
今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。