『やすらぎの郷』芸能界のドンを演じる織本順吉、壮絶な“ご臨終演技”に称賛の声
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『やすらぎの郷』(テレビ朝日/月~金、昼12時30分) テレビ業界人専用の老人ホーム「やすらぎの郷 La Strada」を舞台に、家族、財産(遺産)、過去の栄光、恋、死への恐怖、芸術への心残り……、さまざまな思いを抱える老人たちと、彼らに翻弄される脚本家・菊村栄(石坂浩二)の姿を描く物語。
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■9月14日(木)/119話~9月20日(水)/122話
119話では、栄の孫・梢(山本舞香)たちとの騒動翌日、栄のヴィラをコンシェルジュの松岡伸子(常盤貴子)が訪ねてくる。伸子によると、梢は一度入った大学をやめ、今は終末医療に携わる医師を目指して医学部で学び直しているのだそう。そのきっかけが、栄の亡くなった妻・律子(風吹ジュン)に対する介護士の荒い対応を見ていたからだと聞き、栄は大きな衝撃を受けるのだった。しかし視聴者からは、回想で描かれた介護の様子に「今の時代、こんな雑な介護士いないわ」「さすがに不勉強すぎる」とツッコミの声が上がっていた。
施設のスタッフである中里正(加藤久雅)から、入居者の三井路子(五月みどり)との結婚について、栄が相談を受ける様子が描かれた120話。将来を真剣に考えているという2人。路子は一生に一度でいいからウエディングドレスを着たいと、準備を始めているという。栄はそのことをお嬢こと冴子(浅丘ルリ子)やマヤ(加賀まりこ)らに相談する。
121話では、余命わずかだという「やすらぎの郷」創設者・加納英吉(織本順吉)が“栄に会いたがっている”との急な連絡が栄に届き、夜中にもかかわらず、迎えの車で加納宅へと向かう。着いた先には、長年にわたって加納の参謀を務めてきた川添純一郎(品川徹)の姿があった。川添は、“加納は栄に、自分と同じ男気を感じたのではないか”として、加納が目を覚ますまでの間、彼との思い出を語るのだった。
川添が、“なぜ加納は「やすらぎの郷」を創設するに至ったのか”を明かす場面からスタートした122話。ほどなくして加納が目を覚まし、栄はついに、かつての“芸能界のドン”と面会する。加納は、“テレビ”に対する思いを激情的に語り、そして、リクライニングベッドの背にもたれかかった姿勢のまま、栄の目の前で息を引き取るのだった。視聴者からは、死の間際まで強い意思を持った加納を演じきった織本に、「加納英吉の臨終シーンが凄まじい」「壮絶だった。すごい」「これは正座して見るべき」「ただただ魅了されて、見入ってしまう」「老いた色気と少年のような純粋さ、激情が混ざり合ってる」と絶賛の声が続出。
同作の放送も来週29日まで。倉本聰が描いた老人たちが、どのような最後を見せてくれるのか楽しみだ。