カルチャー
[女性誌速攻レビュー]「Domani」10月号

「Domani」スキンケアアイテム企画で見えた、「プロ」と読者の金&意識の哀しき“格差”

2017/09/30 16:00

■ダダ漏れる「既婚子持ち」至上主義
 女優で作家の中江有里さんと壇蜜さんが、交代でテーマに沿って本を紹介する「今月の処方箋BOOK」。今回のテーマは「男性を見る目を養いたい」ということで、中江さんが3冊の本を紹介しています。たしかに、アラフォー女に「ゲス不倫男やヒモ男など、ダメな男性」につかまっている時間はない!

 紹介されているのは、『左目に映る星』(集英社、著・奥田亜希子)、世界的ベストセラー『愛するということ』(紀伊國屋書店、著・エーリッヒ・フロム)、「負け犬」でお馴染みの酒井順子さんの『男尊女子』(集英社)。

 中江さん的、「ダメな男性」につかまらないための指南は、こんな文から始まります。 「見える筋肉なら鍛えられるけど、人を見る目を養うのは難しい。でも、自分の人を見るめに自信がなくても大丈夫。相手の目が鏡になってくれます。相手がなぜあなたを選んだのか、そこにパートナー選びのヒントがあるのではないでしょうか」。……おやおや、つまり「ダメな男性」に選ばれた女性は「ダメな女性」ってこと!? 強気なお言葉は、さすが、1973年生まれ、団塊ジュニア世代だからでしょうか。

 この言葉で察せられるように、紹介された3冊は、ズバリ「男性を見る目を養う」には関係のなさそうなものばかり。『愛するということ』については、「愛とは技術、とあります。気持ちをコントロールできなくなると愛は暴走する。恋愛はひとりでするものではありません。相手と呼吸を合わせて安全走行でいきましょう」と語っていて、いや、だから、安全走行できる車を見分けられるようになりたいんだけど……趣旨、伝わってない!? と不安にすらなりますよ!

 続いて、『男尊女子』については、「男性に愛され守られるより、愛し合い助け合う関係のほうがこれからの主流になると思います」とのこと。兎にも角にも、この3冊を読んだだけじゃ「男性を見る目を養う」ことはできないな、とハッキリ感じました! 薄々わかってはいましたが、「Domani」はアラフォー独身女性へ寄り添ってるフリをしつつも、ある意味「ネタ」として見てるんだな~と、あらためて思ったトンチンカンページでした。
(白熊春)

最終更新:2017/09/30 16:00
アクセスランキング

今週のTLコミックベスト5

  1. 幼馴染は一卵性の獣~スパダリ双子とトロトロ3人生活~
  2. 今宵あなたとひたむき淫ら
  3. 水着をズラした彼のアソコは超XL~更衣室で肉食獣みたいに攻められ乱れて入ります!?~
  4. ニセモノの恋なので溺愛はいりません
  5. アソコのサイズが見えるようになったのですが!?~通常サイズがほとんどなのに会社の隣の彼がXL!?~
提供:ラブチュコラ
オススメ記事
サイゾーウーマンとは
会社概要
個人情報保護方針
採用情報
月別記事一覧
著者一覧
記事・広告へのお問い合わせ
プレスリリース掲載について
株式会社サイゾー運営サイト