カルチャー
[女性誌速攻レビュー]「Domani」10月号

「Domani」スキンケアアイテム企画で見えた、「プロ」と読者の金&意識の哀しき“格差”

2017/09/30 16:00
「Domani」(小学館)10月号

 「Domani」(小学館)10月号は、ばっちり秋模様です。ファッション記事に混ざって気になったのは「Domaniのウェブサイトが生まれ変わりました!」の宣伝ページ。ウェブで展開される新連載の紹介を見ると、「デニムで婚活できちゃう!?婚活デニムガイド」「自分の運命数から読み解く、女の週間数字占い」など○○○な「Domani」っぽいものや、「元・銀座No.1ホステスが語る、銀座ではちょいブスがモテる!?の法則」「バツイチわらしべ長者」なんて、雑誌よりも面白そうなものまで! 早速ウェブサイトをチェックしにいったところ、「生まれ変わりました!」とあるように、まだまだコンテンツ不足なのが否めませんでしたが、評判よかったら雑誌は休刊にして、ウェブサイトだけでいこうと目論んでいたりするのでしょうか……? 雑誌もおもしろい連載出せるように、頑張って!

 ところで、雑誌の連載陣の1人、KinKi Kids・堂本剛さん。先月号では「突発性難聴」について触れてなかったのですが、今月号ではその話が。「はっきりとした原因がわからない病気だそうで、ストレスや疲労が原因とも言われていますが、そうなのであればとっくになっているでしょ…って思ったりも(笑)」などと語っていますが、なによりも「退院後は中国鍼治療を受けたり漢方を飲んだり」の言葉がインパクト大。だって、衣装といい、ヘアスタイルといい、まんま! まんま、中国! ソロ活動で中国テイストが入ってくる日も遠くなさそうです。

<トピックス>
◎肌美人の「毎日スキンケア」全品を順番に見せて!
◎堂本剛『なら(ず)もん』
◎ワーキングマザーに学ぶ”時産”のコツ28

■アクアレーベル使って! by梨花
 美容家・神崎恵さんがトップバッターで登場する、「肌美人の『毎日スキンケア』全品を順番に見せて!」企画。「美のプロ」5人と、「読者」4人が、その名の通り、スキンケアアイテムをお披露目するページです。これを見て、化粧品は「プチプラミックスでOK!」「ライン使いは絶対!」という考えは幻想と知りました……。

 まず、「美のプロ」の使用アイテムは、ボトルを見ただけで高級とわかるものだらけ。そして、ライン使いをしている人ゼロ。みーんな、お高いものを堂々と、そしていろんなブランドから、誰に遠慮することなくバンバン紹介しています。意外なことに、おしゃれっぽくて高感度にも見える、オーガニック系を推してるのは1人のみという結果に。アラフォー肌には、「無添加」とか「ナチュラル」とか「天然由来」より、「最先端」や「ケミカル」が必要なのだと、ジワジワ伝わってきます。そこに加えて、「あえてのクリームの重ねづけ」、アイクリームは「パンダのように目周りにたっぷりのせ」るなど、高額アイテムを惜しげもなく消費する、贅沢の極み……。

 そんな「美のプロ」がお姫様ラインナップとすると、「読者」のスキンケアは市井の人々感にあふれています。キュレルとかアルビオンとか無印良品とか極潤など、ドラッグストアやアットコスメなどでよく見るアイテムが多々並んでいて、なんだか無性に安心。もちろん「読者」の中にも、「ポーラのB.Aを長年ライン使いしてる」とお金をかけまくっている方はいましたよ。でも、きっとこれはレアパターン(であってほしい!)。

 それにしても、このお高い化粧品のオンパレードこそ、「たまには僕たち男の意見も聞いてみる?」的な視点が必要じゃないですか? 「美しい妻」「美しい母」でいるためには、当たり前の出費ですか、コレ……?

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