サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「non・no」女子校出身をディスる カルチャー [女性誌速攻レビュー]「non・no」10月号 女子校出身者をディスりまくる、「non・no」恋愛あるある企画の意図とは? 2017/09/09 17:00 non・no女性誌レビュー 全然「VS」になってない読者アンケート企画 最後に気になったのは読者アンケート企画「女子校育ちVS.共学育ちの恋愛あるある」です。 「共学育ち」「女子校育ち」とそれぞれのイメージがまとめられているのですが、これがあまりにも偏見だらけ。まず「共学育ち」のファッションは、流行を取り入れたパステルカラーにオフショルで肌見せ、フレンドリーな性格で、協調性があり、集団行動も得意。さらに、友情が恋愛に発展するパターンが多いとされています。一方、「女子校育ち」のファッションは、全身モノトーンにまとめがちで、ミニ丈は着ない。自我が強めで、1人で全部できちゃう。男子への幻想を抱きがちで、優しくされると好きになってしまうとのこと。まるで上から目線で「女子校出身者は男に免疫がないんでしょ?」と言われているようで、女子校出身者になんか恨みでもあるんですかね? 確かに、女子校出身者の方が、恋愛下手になりやすいという一般論はあります。しかし続く「恋愛シーン別やりがちあるある」においても、女子校育ちはディスられまくり。飲み会で、自分からは話さず受け身に徹する、気になる男子と同じ授業になったときも、なんとなく近くの席に座るのが精一杯のアピールとされていて、さすがにこれはバカにしすぎだと感じました。 しかもこの企画、ただ「あるある」が並べられているだけで、ディスられがちな女子校出身者の言い分を聞くだとか、もっとこうした方がいいとか、特に結論があるわけではないんです。生産性なさすぎ! しかし、ここはノンノ女子会。無益な争いを避け、誌面を広げながら「えー!」「わかるー!」「ひどーい!」「あるあるー!」とオチのない平和なおしゃべりに興じてもらうことを目的としたページなのだと理解しました。編集部が目指すのはノンノ女子大というユートピアなのでしょう。そんな穏やかな日々がいつまで続くのかはわかりませんが、これからも温かく見守っていきたいと思います! (橘まり子) 前のページ123 最終更新:2017/09/09 17:00 Amazon non・no(ノンノ) 2017年 10 月号 [雑誌] あの恋多き女・瀬戸内寂聴だって女子校出身だわ 関連記事 「non・no」モデルの私服に見る、新しい“量産型女子大生”と葛藤「ar」夏のSEXY特集が、「中身のない自己啓発書」にしか見えないワケ「LARME」元編集長が「bis」復刊! キラキラ女子雑誌が「性と死」の匂いがするバイブルに大転換おフェロ顔の次は「うさぎFACE」!? 自己陶酔ポエムが垂れ流される「ar」メイク術ZARAに心も体も売った!? “その他大勢とは違う私”というプライドを捨てた「GINGER」 次の記事 『ウチの夫は~』がドラえもん化? >