カルチャー
[女性誌速攻レビュー]「non・no」10月号

女子校出身者をディスりまくる、「non・no」恋愛あるある企画の意図とは?

2017/09/09 17:00
「non・no」2017年10月号(集英社)

 今月の「non・no」(集英社)の表紙は、この秋の流行カラーである、くすみピンクを身にまとい、ふんわりとした笑顔を浮かべる乃木坂46・西野七瀬。レギュラーモデルでもある西野は、メインのファッション特集「今→秋どっちもアガる服」のほか、「七瀬が恋した秋ピンク」「乃木坂46の愛され顔の作り方」、そして巻末連載の「ななせるふ。」と1冊を通して出ずっぱり。前号では、けやき坂46が特集を組まれていましたが、坂道グループは現役大学生であるノンノ読者の理想の女子像なのでしょうか。まあ、確かに、体育会系なノリのAKB48グループより全方位的にモテそうだし、女優やアーティストよりも等身大でマネしやすそうですもんね。それでは、早速本編をチェックしていきましょう!

<トピックス>
◎今→秋どっちもアガる服
◎1女・菜々花の大学後期はコスパで大人見え着回し20days
◎女子校育ちVS.共学育ちの恋愛あるある

■女子大生ファッションはちょっとずつ進化する

 まずはメインのファッション特集「今→秋どっちもアガる服」を見ていきましょう。「秋色」「花柄」「チェック柄」「ベロア素材」「ファーアイテム」「フェミニントップス」「丈短アウター」など、この秋の流行アイテムが紹介されているのですが、前号で指摘した“皆と同じ流行スタイルにちょっとだけ個性を取り入れたい”女子大生心理をくすぐるように、「ベリーピンク」と「くすみピンク」、「タータンチェック」と「グレンチェック」、「肩透け」と「肩あき」、「フリル」と「レース」、「スウェードライダース」と「デニムのライダース」などなど、細かな違いのあるアイテムがずらり! これなら他人と被るにしても、丸被りという事態は避けられますね。

 また夏ファッションでもはやっていた「花柄」は、レトロで大人っぽい雰囲気の「ヴィンテージ花柄」に、しっかり肌見せしていた「オフショル」はさりげない肌見せの「フェミショル」に進化しています。マイナーチェンジすぎる! コーディネートの中のちょっとした個性アピールと同じなのか、流行についても突然のイメチェンではなく、ちょっとずつ進化していくスタイルのようです。それは、イマドキ女子大生の謙虚さなのか自信のなさなのか、どちらにせよ興味深い発見でした。

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