「難関中学受験向きの私立小を受ける」保育園経営者が語る、“お受験トレンド”とは?
公立小は、勉強に対するお子様や保護者の意識がさまざま。前にお預かりしていた、公立小のお子様が宿題をやっているところを見て愕然としました。消しゴムを使わない、漢字の点やはらい、止めは無視。先生は注意をしていないそうです。あまりにひどかったので、お節介と思いましたがお母様に連絡をしたら、「なんとなく形を覚えてくれればいい」と言われクラクラしました。こうした子もいる状況の中で「自分は自分」と、孤高の人として中学受験をするのは本当に難しいです。子どもってラクな方に流れるので、足を引っ張られるかもしれません。まー、これは頭のよい子が陥る悩み+そこそこいい中学に行ってほしいと思う保護者の悩みなので、何を基準にするかはご家庭次第ですが……。
うちの場合は、このママとは違って、私が中学受験で失敗したので、遊ぶ誘惑の少ない小学校受験でと考えました(なので、いまお受験保育園やってます!)。ちなみに、幼稚園から附属に入るには、そもそも募集する学校が少ない、あっても募集人数が少ないので、合格する子は縁故が多く不利。共働きなので、幼稚園受験は選択肢としてありませんでした。附属以外の幼稚園は、保育園からでも名門私立小へ合格する時代に、わざわざ行かせようとは思わなかったですね。
エスカレーターでのんびり過ごすのも、中学受験するのも、小学校受験のメリットなんだと思います。いまは、今年度お受験の“こまもりーず”のことと、自分の筋トレのことで頭がいっぱいです(笑)。
角川慶子(かどかわ・けいこ)
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に認可外保育園「駒沢の森こども園」、16年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」、17年4月に認可外保育園「衾の森こども園」をオープンさせる。家庭では9歳の愛娘の子育てに奮闘中。