「石を拾った帰りに事故」「夜更けに激痛」素人が“行ってはいけない”パワースポット11
<危険なパワースポット2:おびただしい数の死骸が埋まる神社>
関西は戦の舞台となった土地が数多くあり、大坂夏の陣・冬の陣では、豊臣と徳川の大軍が衝突した。死者の数は、ほかの戦とは比べものにならないだろう。それだけの死体が大阪に埋まっている。
◎大阪府南部に存在するX神社:南朝きっての戦上手といわれた楠木正成が深く信仰した神社。正成の子孫が代々宮司を務めるという由緒ある神社で、社殿背後にある山全体が境内地だが、その昔はもっと広かったらしい。しかし、時代とともに境内を縮小し、マンションが建てられることになった。その際、基礎工事の杭打ちをするため地面を掘り起こしたところ、おびただしいしゃれこうべが出てきたとか。
◎大阪府柏原市に鎮座する片山神社:大坂夏の陣で後藤又兵衛が孤軍奮闘した丘にある。妻の病平癒を祈って片山神社へお百度を踏みに来たC氏は、奥の林で人の叫び声を聞いたという。怒りの声ではなく、悲鳴でもない。勇ましい、いわゆる「鬨の声」のようだったという。この地で没した又兵衛は、まだ死んだことに気づかず、戦っているのかもしれない。そんな又兵衛の目に、自分は味方に見えるだろうか、それとも敵に……そう考えると背筋がゾッとし、お百度の半ばではあったが早々に退散したそうだ。
<危険なパワースポット3:ライバル関係にあった武将を祀る神社>
日本人は、死者は全て神となると考えてきたため、武将を祀る神社も数多くある。豊臣秀吉、徳川家康、織田信長などなど……しかし、秀吉にとって家康は、愛してやまない息子を殺して天下を奪った、憎むべき存在だろう。こうした敵対関係にあった武将の神社を「はしご」するのは危険行為だという。
◎東照宮(太田、和歌山他):徳川家康を祀る×豊国神社(名古屋、大阪他):豊臣秀吉を祀る。
◎建勲神社(天童、京都他):織田信長を祀る×御霊神社(福知山):明智光秀を祀る。
和歌山在住の歴女D氏は、地元の紀州東照宮には何度も参拝しており、お守りはいつも持ち歩いていたそうだ。大阪出張の際、大阪城を見学した彼女は、豊国神社にも参った。その夜、尋常ではない、内臓がひっかきまわされるような腹痛で飛び起き、翌朝にはすっかり治っていたものの、「そういえば、豊臣秀頼の最期は切腹だった」と思いだして、ゾッとしたという。
最後にA氏は、「女子旅で訪れたり、深く考えずにデートで参拝したりしたら、とんでもない目に遭った……なんてことも少なくない。その場所でどんな歴史があったのか、簡単でいいから調べてみてほしい」と話した。ご利益の実体験が女性誌で特集されることがあっても、パワースポットの「悪い話」は表に出てこない。パワーを得るどころではない結果に終わらぬよう、下準備はしっかりした方がよさそうだ。