今期ワーストドラマ『セシルのもくろみ』が、視聴者評価を急上昇させたナゾ
8月31日午後10時から、真木よう子主演ドラマ『セシルのもくろみ』(フジテレビ系)の第8話が放送される。視聴率は初回5.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の大コケスタートを切り、第6話では自己最低の3.7%を記録、第7話に4.4%と少し盛り返したが、「視聴率は今期ワーストを突っ走っている」(芸能ライター)という。
同作は、体育会系の主婦・宮地奈央(真木)が、ある日ファッションライター・江里(伊藤歩)にファッション誌「ヴァニティ」の読者モデルとしてスカウトされ、一流のモデルを目指して奮闘していく姿を描いた作品。第6話より、奈央は、同誌専属モデルとして活動を始めている。
第7話では、カバーモデルだった由華子(吉瀬美智子)が同誌から卒業し、新たなカバーモデルとして、かつて「ヴァニティ」のNo.2モデルだった舞子(長谷川京子)を迎え入れることに。由華子と違ってトゲトゲしい舞子は、さっそく新人モデルの奈央にキツい口調でダメ出しをする。
そんな中、奈央は舞子のお披露目を兼ねたトークショーに出演することに。しかし、息子が通う学校で、奈央のガサツなプライベート動画が拡散される事態が勃発。息子を傷つけたかもしれないと落ち込み、モデルを辞めることまで考えたが、江里に説得された奈央は、上品な話し方を身につけてトークショーに臨むのだった。
「いつもは酷評の『セシル』ですが今回は大好評で、ネット上には『今日は、割りと面白かったよ』『急に面白くなったな』といった声が多数上がっています。これまでは、ガサツな奈央の姿ばかりが強調されていましたものの、第7話では、撮影中にスイッチを入れて急にモデルの顔になるなど、かっこいい奈央の姿がフューチャーされたため、評判がよかったのでしょう。視聴者からは、『もっと早くこの展開が見たかった』『最初から、この路線でやってくれてたらな……』と惜しむ声も上がっています」(同)
第8話では、「ヴァニティ」の新編集長の平林(石田佳央)が、これまでの“読者からの共感を呼ぶ”という編集方針を捨て、よりハイクラスな方向へと転換することを宣言し、洵子(板谷由夏)たち編集部員を困惑させる。これには舞子の意向が大きく反映されているようで、親しみやすさを売りにしていた奈央は窮地に陥りそうな展開に。
「なんといっても見応えのあるシーンは、奈央、江里、由華子、舞子、洵子らが集まった食事シーン。予告でもすでにバチバチとした雰囲気が垣間見えていて『地獄みたいな晩餐会』『来週修羅場すぎて楽しみ』『この豪華すぎる女優陣が会食する絵力はヤバい』と期待の声が上がっています」(同)
残り少ないが、ここにきて評価を急上昇させた『セシルのもくろみ』。終わりよければ全てよし、となれるのだろうか。