芸能
[ドラマで気になるアノ男]
竹内涼真『過保護のカホコ』、“朝ドラ・シンデレラボーイ”が俳優としてブレークした理由
2017/08/21 21:00
「勢いに乗っている」とは、こういうことを言うのだろう。竹内涼真が出演したドラマが、立て続けにヒットを飛ばしている。
一作は言わずと知れた連続テレビ小説(以下、朝ドラ)の『ひよっこ』(NHK)。東京オリンピックが開催された1964年から物語がスタートする本作は、岡田惠和の脚本の巧みさもあって作品評価こそ高かったものの、当初は平均視聴率がなかなか20%台(ビデオリサーチ調べ/関東地区)に乗らず、朝ドラとしては苦戦していた。
有村架純演じる谷田部みね子を筆頭とするかわいい女の子や、峯田和伸が演じる宗男おじさんのような面白いキャラクターはたくさんいて、ドラマ自体は楽しかったのだが、朝ドラの華ともいえるイケメン俳優が不在だったため、メイン視聴者層である女性ファンの心をつかむまでに至らなかったのが伸び悩んでいた原因だろう。
しかし、竹内が演じる慶應ボーイの御曹司・島谷純一郎とみね子の恋愛模様を描き出したあたりから視聴率は安定し、少しずつ上昇していった。
島谷を演じる竹内は、いかにも育ちのいいお坊ちゃんという風情で、『ひよっこ』の温和な世界観になじんでいた。そして竹内は、『あさが来た』のディーン・フジオカ、『とと姉ちゃん』の坂口健太郎、『べっぴんさん』の松下優也に続く、“朝ドラ・シンデレラボーイ”となった。
その後、島谷は物語から退場し、視聴者の間で激しい“島谷ロス”が起こる。そこにうまくハマったのが、水曜午後10時から放送されている連続ドラマ『過保護のカホコ』(日本テレビ系)である。『女王の教室』(同)や『家政婦のミタ』(同)で知られる遊川和彦が脚本を手がける本作は、両親から過保護に育てられたカホコ(高畑充希)の自立を描いた物語だ。