IMALUはなぜ男にモテないのか? 「体が臭いから」という自己分析がズレている理由
頼まれもしないのに、100%推論で言わせてもらえば、IMALUがモテないのは、仕事の実績がいまいちなことも関係していると思う。モテと仕事は正反対のベクトルと思われがちだが、同一線上にあると私は思っている。
例えば、「週刊文春」(文藝春秋)にモデルとのホテル宿泊を撮られた雨上がり決死隊・宮迫博之だが、不倫相手とされた女性は20代のモデル、30代の美容系ライターだそうだ。失礼ながら、どちらも有名とは言い難い。「業界にいるが、めぼしい実績はなく、けれど若い」女性と50歳近い既婚オジサンの不倫というのは“よくあるパターン”で、覚せい剤取締法違反で逮捕されたASKAも、20代のモデルや、30代の一般人女性と交際していた。
逆に言うと、人気女性誌のカバーガールクラスのモデルが、既婚オジサンと不倫をしているという話を私は聞いたことがない。これは決して偶然ではないと思う。既婚オジサンの立場で考えると、有名アスリートや実業家にモテまくっているであろう、人気モデルに声をかけても、断られる確率が高い。その点、売れていないモデルなら、自分のネームバリューになびきやすいし、仕事も少ないから自分のスケジュール優先に動いてくれる。つまり、女性側の仕事の出来で、アプローチしてくる男性のだいたいの属性は決まってしまうのだ。
そもそも今のIMALUでは、お笑い芸人は父・さんまが怖くて手出しができないし、女優やモデルを見慣れた業界関係者が、IMALUで満足できるとは思えない。かといって、芸能一家で育ち、芸能界でしか仕事をしたことのないIMALUと一般人では、何かと感覚が違いすぎるだろう。そんな身の上もあり、モテないのではないかと推測できるが、今後仕事の実績を上げることは可能だ。幸い、IMALUには抜群の知名度があるので、それを利用して仕事で成果を上げ、自分の居場所を固めるのが、一番のモテ対策ではないだろうか。裏方として大竹しのぶを支えたり、新人女優を発掘するのもアリだ。
一般人の世界でも、キャリアアップすると、付き合うオトコのレベルが上がるということはよくあるが、IMALUもそんな時期を迎えているのではないだろうか。
仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)、最新刊は『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。
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