『めちゃイケ』4.5%『ぐるナイ』1ケタ低迷! ナインティナイン、レギュラー0本の近未来
ナインティナインの、コンビでの活動に“黄信号”がともっている。2本のコンビでのレギュラー番組が絶賛低迷中なのだ。
まずは『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)。全盛時は視聴率20%を連発したフジの看板番組も、最近は2ケタにすら届かず、8月5日放送の90分スペシャルはなんと4.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。裏番組の『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』(テレビ東京系)が5.1%。つまり0.6ポイント負けているのだ。ナインティナインが出川に倒される時代が来たとは、にわかには信じられないが、この日『めちゃイケ』はどんな企画を放送していたのだろうか?
「5日の『めちゃイケ』のメイン企画は、『変だな嫌だな怖いな~真夏の超オモコワSP』と題し、元プロ棋士の加藤一二三など普段まったく怖くないタレントが怪談を披露するというものでした。実はそのコーナーの最後に、『出してよ~』『出たいよ~』などと言いながら、白装束姿の幽霊に扮した極楽とんぼ・山本圭壱が登場。相方の加藤浩次が『勝手に出てくんな』『早いんだよ、まだ』と殴り飛ばし、極楽“お約束”の大ゲンカになっていました」(芸能ライター)
だが、山本の1年ぶりの登場を紹介したネットニュースはごくわずかで、世間の注目はまったく集まらなかった。もはや、この番組で世間が盛り上がる話題は「いつ終わるのか」のみの状態だ。
放送開始23年目を迎える『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)も、裏番組の『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』(TBS系)の猛追に遭い、7月13日は8.4%、7月27日は 8.7%と、1ケタに沈む回がチラホラ出始めている。
「『ぐるナイ』の人気企画と言えば『グルメチキンレース ゴチになります』ですが、今は、おいしそうな食べ物さえ出しておけば数字が取れる時代ではありません。同じく低迷が伝えられている『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)の『新・食わず嫌い王決定戦』も同様です」(同)
『ぐるナイ』でいえば、今年4月あたりに大きなスタッフ変動があったようで、目下新体制で臨んでいるという。昔の新聞のラテ欄を振り返る新企画なども始めているが、なかなか定着していない。それに加えて最近、ある不穏な動きが見られるという。
「めったにレギュラー番組をつぶさない日テレが、ここ最近『ぐるナイ』の枠にスペシャル番組を頻繁に放送しているんです。これは新たな番組を模索しているのか、この時間帯の視聴者層の分析をしているのかわかりませんが、いずれにしても遠くない未来に打ち切りになるのではないかと、胸騒ぎがしています」(業界関係者)
では実際に、『めちゃイケ!』『ぐるナイ』の命運はどうなるのだろうか?
「テレビ界をジャニーズとともに牛耳る吉本ですから、その利権を奪われたくないというのが本音。なんとしてでもレギュラーの座を守り通すでしょう」(同)
しかし、そうした視聴者を無視した覇権争いが、お茶の間のテレビ離れを加速させていることに、そろそろ気づいてほしいものだ。90年代のお笑い遺産の末路やいかに――。
(後藤港)