コラム
【連載】プウ美ねえさんのエプロンメモ

「高橋優と付き合いたいです」プウ美ねえさんと考える、“芸能人への恋心”をどうすべきか?

2017/07/22 16:00
(C)熊田プウ助

家族関係、恋愛、夫婦関係、仕事、結婚、介護、人生……サイ女読者のお悩みに“プウ美ねえさん”こと熊田プウ助が、いつもそばに置いておきたい“エプロンメモ”とともに回答します。

【今回のお悩み】
「高橋優と付き合えますか?」
 高橋優が好きすぎて、「もし付き合ったら妄想」でダイエットして激痩せに成功するくらいです。どうすれば彼と付き合えますか?(ぶひょひょさん、33歳)

【プウ美ねえさんの回答】
 アタックするのみです。明日はきっといい日になるとしんじて、いますぐ写真を添えてファンレターを書き、ほんとのきもちを伝えましょう。交際してもらえるかどうか、可否に○をつけられる返信用葉書を同封すると、ていねいでよろしい。

 おねえさんは、付き合うことが最終的な目標だとおもっていません。それは文字通り、相性や居心地を照らし合わせるたのしい準備期間のはずです。だから、はじめて会ったひとでも素敵だなぁとおもったら「付き合ってみませんか?」と気軽に聞きます。「まだお互いを知らないし、会ったばかりで早すぎるよ」と断わられた場合は、考え方やペースが合わなかったという良い照らし合わせの結果だとわかります。あなたのきもちが本気なら、告白を待つ必要などありません。とっとと行きましょう。もし「有名人なんて大変そう」「うまくいかないかも」という考えがよぎったら、高橋さんはあきらめて、次の男性をさがしましょう。「大変でもいい」「お付き合いなんて、うまくいかなくて当たり前」「それでもアタックしたい」というのが恋です。あなたはすでに激痩せに成功するくらい世界をおもしろく、失礼、あざやかに変える力があるのですから、あと一歩です。

 好きなものに憧れる力は、もっと評価されるべきです。それはだれにも迷惑をかけず、あなたを幸せにします。周囲をなごませ、平和にします。よのなかには「妥当な相手とつがい、社会に認められる家族を作り、経済や心身をささえあわなければ虚しい」という意見もあるかもしれません。しかし、パートナーへの不満にあけくれ、子育てに疲弊し、互いに奪ったり傷つけたりして、周囲を暗くする家族もたくさんあるのです。それよりは、相手のことを思うだけで幸せになれるような、素晴らしき日常をおくるほうがぐっと健全です。現在の日本国憲法では、公共の福祉に反しないかぎり、だれにでも幸福になる権利がみとめられていますから、安心して突き進みましょう。

【今月のエプロンメモ】
おねえさんは、ふられても2回まではアタックするようにしています。1度めは聞きまちがいや、相手がよく考えずに返事した可能性があるからです。「この間の提案だけど、その後どう?」というかんじです。3回以上聞くと、怒られたりするので気をつけましょう。

熊田プウ助(くまだ・ぷうすけ)
1969年生まれ、ゲイ漫画家。都内でひっそりと飼い猫と暮らす日々を描いたエッセイマンガ『本日もおひとりホモ。中年マンガ家生活』(ぶんか社)、『世界一周ホモのたび 狂』(同)、『TOKYO中年駄ホモ生活』(同)など。

<お悩み大募集>
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最終更新:2017/07/22 16:00
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