俳優の本業はどこへいった?

シャイア・ラブーフ、また逮捕! 10年前と同じく早朝に泥酔状態でタバコ求めて大騒ぎ

2017/07/10 18:57

破局後、再び奇行を繰り返す

 しかし同年10月、「キャリーの結婚願望についていけない」と破局。11年2月に、今度はバーで喧嘩騒ぎを起こし逮捕された。この年は、ブライアン・オースティン・グリーンと結婚したミーガン・フォックスや、エイドリアン・グレニアーと交際していたイザベル・ルーカスが「自分と浮気したことがある」と暴露して世間を騒がせたりもした。

 12年になるとアイスランドのロックバンド、シガー・ロスのMVにすっぽんぽんで登場したり、アシッドというLSDドラッグでハイになる様子をツイッターで実況中継して、「正常な精神状態じゃない」と心配する声が上がるように。

 13年には短気で有名なベテラン俳優アレック・ボールドウィンと対立し降板させられたブロードウェイを、最前列で鑑賞。上演後、真っ先に立ち上がり拍手を送ってアレックから睨まれ「降板させられた作品を絶賛した」「すごい神経の持ち主」だと話題に。同年末には自分で製作した短編映画が「盗作」だと疑惑をかけられ、ツイッターで軽く謝罪。原作者の怒りが解けていないとわかると、今度は飛行機雲で謝罪の言葉を書き「バカにしてるのか」とさらなる怒りを買った。

 バッシングを受けまくったシャイアは、14年にツイッターを引退すると宣言。「オレはもう有名人じゃない」と書いた紙袋を頭から被ってレッドカーペットに登場したり、「紙袋を被ったシャイアに直接言いたいことを言える、1対1のイベント」を開催。イベントでは「攻撃される」ことを前提にインディアナジョーンズの鞭なども用意したそうだが、みんなから励まされたそうで、シャイアは「このままでいいんだ」と変な自信をつけた。

 そして14年6月、シャイアはまた酒・タバコで問題を起こしてしまう。真っ昼間から酔っぱらってホームレスを追いかけている姿がパパラッチされた夜に、泥酔状態でブロードウェイミュージカル『キャバレー』を見に行き、禁煙なのにタバコを吸い大騒ぎして逮捕されてしまったのだ。そして10月には、自分のことを「人食い男」だとネタにしたロブ・カントルのコメディソング「Shia LaBeouf」MVにカメオ出演。自虐的すぎるとファンを悲しませた。また11月には前述の1対1イベントで女性にレイプされたと突如告白。トラウマになり涙したと明かし、「本当の話?」と世間を困惑させた。


 そして、こうした数々の奇行と同時に、パフォーマンス・アーティストとしてのキャリアを邁進してもいた。ビデオカメラのGoProを使ったパフォーマンスを公開したり、15年にはコマネチ・ポーズをとりながら「夢を追いかけろ!」とハッパをかける「Just Do It!」動画がネット上で大流行した。ラッパーとしてフリースタイルを披露し始めたのもこの年で、同年11月には「テキサス州で酩酊行為で逮捕された」と報じられたが、もはや世間からは「なんでもありでしょ」と驚かれることはなかった。

 その後も、万人には理解しがたいパフォーマンス・アートを次々と発表。ドナルド・トランプが大統領に就任したことを受け「彼は我々を引き裂くことはできない!」と書かれた壁を、大統領任期終了まで延々とネットで実況中継するというデモ・アートをスタート。活動中にそばに来た男性とトラブルになり逮捕され、壁を提供していた美術館が中止を決定。その後、このデモ・アートは場所を転々としていると伝えられ、「ほかにすることはないのか」と世間から呆れ果てられたものだった。

 そんなシャイアの今回の逮捕は、10年前に逮捕されたときと同じ状況だったため、世間は「全然成長してない!」と再確認することに。逮捕を報じた米大手ゴシップ芸能サイト「TMZ」には3400を超えるコメントが書き込まれており、「明らかに精神的な問題を抱えているのに。助けてくれる友人がいないなんて本当に気の毒」「措置入院させるべき」「酔っぱらっていることもあると思うけど、彼の場合ほかに問題があると思う」と彼を心配する声が多数上がっている。

 昨年9月、米誌「Variety」のインタビューで、「子どもの頃は、スピルバーグと一緒に働くことができたら成功! みたいな考えを持ってた。名誉だの報酬だのじゃなくてね。でも、実際に会ってみたら夢に描いていたスピルバーグじゃなかったんだよ」「監督っていうより、ファッキングな会社って感じで」「何もかも綿密に計画された撮影現場でさ。『37秒後にこの台詞を言う』とか5年間もやってたら、自分の仕事って一体何なんだって気分になってくるんだよ」と激白したシャイア。

「スピルバーグと作った映画は嫌いだ。唯一好きなのは最初の『トランスフォーマー』だけ」とも明かし、「恩人を盛大にディスるなんて」と批判もされたが、一方で「押しつけられていたから、反動でこんな変な人になっちゃったのか」と同情もされていた。


 出世作『トランスフォーマー』劇場公開から10周年という記念すべき17年に、タバコがもらえず激昂して逮捕されてしまったシャイア。今秋に全米公開予定の『Borg/McEnroe』で、気性が激しく不平不満を言いまくるジョン・マッケンローを熱演しているため、「役作りの延長では?」と擁護する人もいるが、これまでの逮捕歴を見ればそうではないことは明らかだ。「だからタバコはよくないって言ったのに」というスピルバーグ監督のため息が聞こえてきそうである。

最終更新:2017/07/10 18:57
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オプティマスプライムさん、なんとか言ってやってください