今井絵理子が都議選で大忙し――“ウェイトレス議員”と皮肉られるワケ
とはいえ、世間への「障がいのある子どもを苦労して育てているシングルマザー」という美談アピールは、「内縁の夫」が風俗店の営業に絡んで児童福祉法違反で逮捕されていたことが発覚した今井議員にとって、かなり微妙ですよね。それに、立候補した時も政策について問われて「これから勉強する」とか「沖縄のことはわからない」とかトンチンカンなことを言って、ネットでも叩かれていました。やってることはほかの議員にお水を配る程度ですから、“ウェイトレス議員”などと皮肉な呼び方をする人もいます。そのくせハードスケジュールを愚痴りますから、先輩議員たちは呆れています。
それでも、今井議員といえば自民党の“タレント議員”の筆頭格。元SPEEDの知名度から、7月2日の都議会議員選挙の応援演説にひっぱりだこで、お子さんとの時間がなかなか取れないようです。自民党本部としては、「今井さんは、しょせんタレントで知名度くらいしか取り柄がないんだから、選挙の時くらいは働きなさいよ」ということなんだと思います。つまり、“客寄せパンダ”ですね。
それにしても、今回の共謀罪の審議は本当に大変でした。ちょっとした「有事体制」で、誰もが疲れていたので、「国会が大変な時に、何が子どものお迎えだ」と言われるかもしれません。でも、国会がこんな状態だから、少子化に歯止めがかからないのだと思います。まずは国会が動かなければダメですね。
国会に限らず、多くの方が家族を犠牲にして今日もがんばっておられます。やっぱり「家族」や「働き方」については根本的な政策の見直しが必要だと思います。
(神澤志万)
※6月19日に配信しました同記事内にて「国会で一度も質問をしたことがなく」という記述がありましたが、事実と異なっておりましたため、訂正いたしました。ご迷惑をおかけいたしました関係者の皆様にお詫び申し上げます。