沢尻エリカ『母になる』最終話9.7%! 「脚本が薄っぺらい」「俳優の無駄遣い」と酷評続出
6月14日、沢尻エリカが主演を務める連続ドラマ『母になる』(日本テレビ系)の最終第10話が放送され、平均視聴率が9.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だったことがわかった。前話の8.4%から1.3ポイント上昇したものの、視聴者からは「このドラマ作った人の作品はもう見たくない」といった厳しい声が噴出している。
同作のストーリーは、柏崎結衣(沢尻)と夫・陽一(藤木直人)の息子・広が3歳の時に姿を消す事件が発生し、家庭が崩壊。しかし9年後、結衣は13歳になった広(道枝駿佑)と再会を果たし、家族が失った時間を埋めていく……というもの。結衣だけでなく、3歳の広を保護して育てた門倉麻子(小池栄子)など、それぞれの“母親像”が描かれ注目を集めていた。
「最終回は、東京から去った麻子に対する気持ちに決着がつけられなかった結衣が、広のマラソン大会のお知らせを麻子に送り、その紙を手にした麻子がゴール地点に現われるシーンが放送されました。麻子に会った結衣は『広を育ててくれてありがとう』と感謝の言葉を述べるなど、ハッピーエンドの雰囲気のままエンディングに。しかし視聴者からは『息子のかわいい盛りを麻子のエゴで奪われたのに許すなよ』『ありがとうって何言ってんの? まったく心に響かない』『最終回もグダグダで見てられない』『このシーンいる? って場面しかない』と辛らつな声が上がっています」(芸能ライター)
最終回で辛口コメントが続出した同作。なぜ「グダグダ」や「納得いかない」との厳しい声が相次いだのだろうか。
「“育ての親”と“生みの親”、“家族の再生”といった重いテーマを扱った同作は、第1話で広を誘拐した犯人が自殺するなど、序盤はシリアスな展開が続きました。しかし、その後はドラマの軸である結衣、麻子、広のストーリーが描かれることが少なくなり、結衣のママ友・西原莉沙子(板谷由夏)や子どもを捨てた母・上牧愛美(大塚寧々)が登場し、話の中心がブレてしまうことに。また、突如として広の恋愛模様が描かれ出したため、視聴者から不評を買うことになってしまいました。最終回を終えて、『最初の頃の考えさせられる重みはどこいったんだ』『犯人が自殺までしてシリアス展開かと思ってたのに、薄っぺらい脚本だった』『俳優の無駄遣いドラマ』『私の3カ月を返してほしいってくらい、糞ドラマになりました』とやはり酷評されています」(同)
内容だけでなく視聴率も厳しく、全話平均視聴率は9.2%と2桁割れ。沢尻の2年半ぶり連ドラ主演作だったにもかかわらず視聴率は振るわなかったようだ。
「初回と第2話で10%台を記録したものの、それ以降2桁を記録することはありませんでした。特に愛美の物語と広の恋愛が描かれた終盤の視聴率は7%~8%台を記録するなど、視聴者離れが進んでしまい低迷する結果に。前クールには吉高由里子主演の『東京タラレバ娘』が放送され、全話平均11.4%を獲得するなど“高視聴率枠”だっただけに、日テレにとっては痛い結果になったことでしょう」(同)
日本テレビ系午後10時「水曜ドラマ」枠の7月期は、高畑充希が主演を務める『過保護のカホコ』の放送を予定している。『母になる』の後枠だが、挽回できるだろうか。