『やすらぎの郷』、藤竜也が視聴者の気持ちを代弁! 「ここはやすらぎの郷だろ?」
ニッポンのお茶の間をわかし続ける“昼ドラ”――そのあらすじと視聴者からの反響を、サイゾーウーマンが週2回(月・木曜日)お届けします!
『やすらぎの郷』(テレビ朝日/月~金、昼12時30分) テレビ業界人専用の老人ホーム「やすらぎの郷 La Strada」を舞台に、家族、財産(遺産)、過去の栄光、恋、死への恐怖、芸術への心残り……、さまざまな思いを抱える老人たちと、彼らに翻弄される脚本家・菊村栄(石坂浩二)の姿を描く物語。
■5月16日(火)/32話~5月18日(木)/34話
入居早々ぎっくり腰になってしまった高井秀次(藤竜也)が失踪し、「やすらぎの郷」中が大騒ぎになっている様子が描かれた32話。秀次は従業員総出の捜索にもかかわらず、夜になっても見つからない。栄はマロこと真野六郎(ミッキー・カーチス)、大納言こと岩倉正臣(山本圭)と共に、女たちの誰かが秀次を独占したくて連れ去ったのではないかと深夜のバー・カサブランカで推理を繰り広げていた。一方、集まった女たちの考えも同じで、お嬢こと白川冴子(浅丘ルリ子)、水谷マヤ(加賀まりこ)、井深凉子(野際陽子)らはお互いに疑いの目を向け合う。しかし、深夜4時前、栄が帰宅すると、そこにはなんと「やすらぎの郷」従業員の宮下一馬(平野勇樹)と秀次が潜んでいるのだった。
33話では、秀次の失踪が自らの意思によるものだったことが判明。途切れる間もなく面倒をみようと部屋を訪れる女たちに辟易し、やすらかな時間がほしいと願う秀次と、それをなんとしても叶えてあげたいと思う一馬。二人の切実な胸の内を知った栄は、本意ではないが狂言失踪の片棒を担ぎ、自室に秀次を匿うことにする。ぎっくり腰になったが故にお嬢に紙オムツを穿かされそうになったり、自身のイメージを保つために髪の毛をこまめに黒染めしていることが発覚した秀次に、視聴者からは「秀さん不憫だしいじらしすぎるな(笑)」「菊村先生と一馬くんの気持ちめちゃくちゃわかるわ…」「一馬くんの力説が、さらに秀さんの物悲しさを増す」との声が続出。
さらに同話では、秀次が一馬に向かって「ここはやすらぎの郷だろ?」と問いかける。これには視聴者から「ここはやすらげないのが当たり前のやすらぎの郷なんです!!」「それは視聴者がずっと問いかけたかったセリフ」との声が上がった。
34話では、秀次が失踪を装い、栄の部屋に潜伏して3日がたった。ベッドを秀次に占拠された栄は、ソファで寝なければならず、タバコはベランダでしか吸えず、乗っ取られた気になっていたが、病人の秀次に抗議もできなかった。無口で通していたはずの秀次が、夜中にペラペラとよくしゃべるのに付き合わされたり、トイレに行くのを手伝わされたりして、栄のフラストレーションは徐々に溜まっていく。そんな中、理事・名倉みどり(草刈民代)の依頼で、刑事が涼子の部屋を訪れる。秀次を匿っていると刑事に疑われたお嬢、マヤ、涼子の3人は、栄を呼び出し、「捜査令状のない家宅捜査は不法侵入だ」「冤罪だ」などと主張。彼女らに「真犯人は“ナスの呪い揚げ”では済まない!」と言われた栄は、「エラいことになった」と頭を抱えるのだった。
倉本聰のなんとも刺激的な脚本が、大きな注目を集めている同作。ここからどのような展開を見せるのか、一話も見逃せない。