美容・健康
【連載】美容整形Dr.高須幹弥に訊く!
「4000万円は使ってるのでは」山辺節子容疑者、“美容整形”費用と施術内容をDr.高須が分析
2017/05/22 21:00
山辺容疑者が「痛々しい若作り」と言われてしまうもう1つの理由として、“ヒアルロン酸の入れすぎ”もあるように感じます。手足の細さから考えれば、顔はもっとほっそりしているはずですが、パンパンに感じるくらいふっくらしているので、シワを消すためにかなりの量を注入しているように見受けられます。整形を繰り返すうちに、だんだんと感覚がマヒしてエスカレートしていく患者さんは少なくないのですが、やりすぎは「痛々しさ」を感じさせる整形になりやすいです。
特に唇はシワシワになって年齢が出やすい箇所なのですが、他院でヒアルロン酸を入れすぎてオバケのように膨れ上がっている方をときどき見かけます。本来なら、ドクターがきちんと説明するべきなのですが、患者さんに言われるがまま施術してしまう美容外科も多いんです。なぜなら、説得に時間と労力をかけて「やる必要がない」と説明しても、「わざわざ来たのに、どうしてやってくれないんですか!?」と患者さんに文句を言われるし、ひどいときはSNSに医院の悪口まで書かれてしまいます。それで1円にもならないんだったら、要望通り施術した方がラクだと考えているのでしょう。
僕のところへ来る患者さんの中にも、「不自然になります」と説明し、ドクターストップをかけているにもかかわらず、「もっとヒアルロン酸を入れて!」と強要してくる方はよくいらっしゃいます。それでも僕のポリシーとして、不自然になる整形は、絶対にやりませんけどね!
高須幹弥(たかす・みきや)
美容外科「高須クリニック」名古屋院・院長。オールマイティーに美容外科治療を担当し、全国から患者が集まる。美容整形について真摯につづられたブログが好評。
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最終更新:2017/05/22 21:00