有罪判決の高樹沙耶、「謝罪は言わされた」発言で刑が重くなる可能性はある?
「ドラマのこのシーンってありえるの?」「バラエティーのあのやり方ってコンプライアンス的にどうなの?」……テレビを見ていて感じた疑問を弁護士に聞いてみる、テレビ好きのための法律相談所。
<今回の番組>
『直撃LIVEグッディ!』(フジテレビ系/5月4日午後1時45分〜)
<今回の疑問>
有罪判決後に「謝罪は言わされた」と発言した高樹沙耶の刑が重くなる可能性はある?
沖縄県・石垣島の自宅に大麻を隠し持っていたとして、大麻取締法違反の罪で、元女優・高樹沙耶に懲役1年、執行猶予3年(求刑懲役1年)の有罪判決が言い渡された。この判決が出た直後、高樹は『直撃LIVEグッディ!』(フジテレビ系)の密着取材を受け、その様子が5月4日に放送された。「謝罪は言わされた」「大麻は悪いものと思っていなくて活動をしているので、それは変えられない」「謝罪よりも十分社会的制裁を受けていると思う。なぜ毎日みんなに謝らなければいけないのか疑問に思っている」などと述べていたが、高樹の発言が本音であれば、判決までの反省の弁は弁護士に言わされた“嘘”ともとれるだろう。これらの発言により、すでに言い渡された懲役が延びたり、執行猶予が取り消されて実刑になったりする可能性はありえるのだろうか? アディーレ法律事務所の岩沙好幸弁護士に聞いた。
「今回の発言だけで、執行猶予が取り消されたりすることはないと思われます。『グッディ』での高樹さんの発言は、法廷での謝罪に関するものであり、犯罪事実に関して虚偽の供述をしたというものではありません。謝罪が『意に沿わないものであった』という趣旨が強い発言のようですので、その程度で実刑になるということはありません。仮に、執行猶予期間中に再び大麻を所持していたとなれば『再犯』として実刑判決が下る可能性は十分にありますが、裁判の中の供述のうち反省の情に関する部分が心から発言したものではなかったというだけで、懲役や執行猶予が延びたり、実刑になるということはありません」
高樹の発言に対し、タレントやコメンテーターからも「反省の色が見えない」と批判の声も多く上がっている。芸能人が不祥事を起こした場合、そのほとんどは、神妙な面持ちで謝罪会見を行い、反省と改心を示すものだが、さらにバッシングに拍車をかけるような内容の発言をした高樹の真意も気になるところである。この発言を聞いて、本当に大麻をきっぱりやめられるのかと疑問も感じるが、再犯はないことを信じたい。
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